だからちがうんだってば.

ブログ人から引っ越しました

Season of Giving

2008-12-25 13:15:00 | Canada

北から寒波が降りてきて,カナダの東海岸・西海岸では大雪で,バンクーバー国際空港は使える滑走路が限られるだかなんだかで短距離・中距離の運航が中止になったりしているWhite Christmasを迎えております.中部に位置するエドモントンは雪は少ないのですが,最高気温がマイナス20度くらいの日々が続いているので降った雪が溶けないです.しかし,雪のせいで欠航が相次ぐなんて,だいじょうぶなのかバンクーバー(←だから誰に言ってる).

さて,客員研究員というのはほっとかれるといたく寂しい立場なのですが,見るに見かねたのかどうか,クリスマスディナーというのに2件もお呼ばれしました.ひとつは地方財政のM教授のおうちので,後で聞いたところによるとおもに留学生をターゲットにした年中行事になっているんだそうです(地元民は期末試験が終わると実家に帰ってしまうから).大学院生とその関係者,教授の身内など合わせて20人ばかりのディナーでした.いくらカナダの一般的な家が広いからといって20人も入れば大騒ぎです.べつにこれといったイベントがあるわけではなくて,ごはんを食べておしゃべりしておわりなのですが,20人からの食事や飲み物をいろいろと大量に,終わりには「余ったから持ってかえって」とタッパーに入れて配るくらい用意して,如才なく会話して,というのは大変なことじゃないかと心配になるくらいでした.おしゃべりというのが苦手なんですが,心温まるイベントで堪能しました(会話についていけないのは考慮しない).教授のお孫さんの女の子もかわいらしくうろうろしてましたが,ああいうので鍛えられるんでしょうか.もうひとつは,受け入れのD教授のおうちので,こちらは6人ていどのちいさなものなんですが,七面鳥の丸焼きやらなんやらがこれまたけっこうな量で用意されていて,あまつさえ終わりにはお土産(料理を分けてくれたもの)をいただいて感謝することしきり,というものでした.

日本にも毎週のゼミのあとに学生に付き合って居酒屋代を出してあげる独身貴族みたいな先生もいるわけですが,家族を巻き込んでこのホームパーティっつうのはなかなか難しいであるねー,と思います.文化の違いと言ってしまえばそこまでなんですけどね.わけわからん院生を相手におしゃべりするなんて,なかなかできる芸当じゃない…と思ったのですがそうでもないんですかどうなんですか.

いずれにしても,「クリスマス・キャロル」に見られるように,カナダではクリスマスはただの祝日ではないようです(「ただの」祝日というのが語義矛盾だったりしますが.).日本でもやってる救世軍の社会鍋はがんばってますし,フリーペーパーの「クリスマスの過ごし方」という記事にも「寄付や奉仕はよい」とあるし,CBCはCool to be kindという特集を組むし,ま,そういう季節だということです.ううむ.CBCといえば,「カンダハールのクリスマス」という兵士からのメッセージもありました.

ということで,そんなクリスマスシーズンに雪のせいで飛行機が飛んでなかったりするわけですが,「今度,アフガニスタンに派兵されるので,クリスマス休暇で両親に会いに行こうと思ってるんだけど,欠航だなんて…」と歯を食いしばっていた若者の姿には泣けました.ほんとに.