だからちがうんだってば.

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不況と増税と地方分権

2008-12-12 13:42:47 | 経済学
現在の野党第1党自由党の暫定党首がIgnatieff氏に交代し,来月の予算編成へ向けてどうなることやらというところのようですが,それはそれとして,この不況のなか,エドモントン市は固定資産税の増税(7.3%)を決めました.経常予算に計上されるほか,歩道・道路・街灯の修繕などに使われることになっています.市長は反対していますが,アルバータ州内の他の自治体と比べてもそんなに高くないということで議会を通過しました.

エドモントンの道路事情には文句のあるひともいるようで,市内の交通システム(市電とバス.とくにバスの本数)には不平も多いようです.この寒い土地で,バスを半時間も待つというのはさすがにどうかということですが.とはいえ,アルバータ州は産油州でエドモントンも景気がそれほど悪化していないのかもしれないですが,国全体としては不況になってカナダ連銀がびっくりするような利下げをするような状況で,資産税とはいえ増税とはちょと驚きです.市長の反対にもかかわらず議会を通過というのも興味深いところで.州内部の補助金のしくみはよく知らないんですが,地方分権っつうのはこういうことなのねー,と思います.ま,都市整備に使われることが明らかだから支持されやすいというところはあるんでしょうが,日本だとまず考えられんよなー.