ブラウブリッツ秋田ホームゲーム最終戦。
今期はロケットスタートの4連勝からなかなか思うように勝てず、特にホームゲームではあまりにも長い期間勝ちに見放されていた。
八橋陸上競技場では、開幕戦の勝利以来勝ちは無し。
しかもここに来てチームは4連敗。
それでもこの日は何か違った。
サポーターには、負け続けているチームへの不満という表情は一切なく、とにかくこのホーム最終戦をしっかり見届けようという、何かいつもと違う雰囲気を感じた。
試合前、スタジアムにはいつものように横断幕があちらこちらに掲げられたが、1つ違うのは、8人分の応援幕。
今季でチームを去ってしまう選手のモノだ。
この時期、全日程終了前に契約等でチームが動き始め、断腸の思いで旅立つ選手を見送ることとなる。
それでも内心どんなに辛くとも、表向きは選手の次なるステージでの活躍を祈るしかない。
DJブースに届けられた「いつも応援ありがとう弁当」は、今日のための掛け紙があしらわれ、
「本当に今日でホームゲームが最後なんだ」
と感じさせられる。
それでも個人的には、ただのホームゲーム最終戦ではない、なにか不思議な、異様な空気感をなぜか感じていた。
「今日は何かとんでもないことが起こるかもしれない…」
そう感じずにはいられない、そんなムードだった。
試合が始まると、その予感は少しずつ現実味を帯びてくる。
前半から優位に試合を進めるブラウブリッツ秋田。
その姿はいつも以上に、
「勝ちたい」
という、尋常じゃないほどのオーラを感じた。
これは見ていた人すべてに間違いなく伝わっていたはずだ。
なかなか0-0の均衡が崩れないそんな時、激しくボールを奪い合うプレイの中で、必要以上に選手に接触した、FC琉球元日本代表、我那覇選手に対し、ブラウブリッツ秋田の川田選手が身体をぶつけ激しく抗議。
その様は、スクールで子供達に優しくサッカーを教えている姿ではなく、まさしく鬼の形相。
これがスイッチとなって、両チームはさらに激しくぶつかり合った。
そしていよいよ最高の瞬間が訪れる。
6年間でチームを離れることになった、満身創痍の松ヶ枝選手にかわり、こちらは8年、数少ない秋田出身選手として、TDK、ブラウブリッツとチームを支え続け、今季で退団が決まった、富樫豪選手がはいり、会場は大歓声が上がる。
まさに奇跡へのカウントダウンである。
チームキャプテンであり、秋田をよく知り尽くした男、小林宏之選手も今季でチームを離れることになった。
この試合、小林選手の働きがどれだけチームに貢献していたかは、見ていた人なら誰もが周知の事実。
そうやってチームが一つとなってボールを運んだ先に、後半71分!
富樫豪選手のミラクルゴールが生まれる!
「GOOOOOOOOOOOL!!!!」
ピッチが揺れた。
スタジアムが揺れた。
そして、これまでチームを支えてきた様々な人達に涙があふれた。
こんなドラマティックな瞬間が、映画でもドラマでもない、目の前で現実に起こるんだ!
試合はそのまま終了し1-0。
ホーム最終戦は、劇的な形で勝利となった。
誰もが思った。
「こんな試合を見たかった」
と。
この日この瞬間を目に焼き付けた人達は、おそらく来シーズンもスタジアムに足を運んでくれるだろう。
今まで試合を観戦し、引き分けや負け試合しか見なかったという人達は、もしかしたら次は見に来ようとはなかなか思い立たないかもしれない。
そんな中、熱心に会場に足を運んでくれたサポーターの皆さんには、最後の最後、これ以上ないプレゼントが贈られたんではないだろうか。
試合終了後、選手達はご来場頂いた皆さんを会場外でお見送り。
特に退団する選手とは、サポーターもひたすらアツいハグと握手を交わしていた。
そして俺の、2012シーズンのスタジアムDJの仕事が終わった。
最後は会場外でサポーターの皆さんに呼び止められ、たくさんのサポーターから僕宛にメッセージが書かれた寄せ書き、全選手のサイン入り色紙を頂いた。
豪君のゴールでひとしきり涙を流した俺だったが、これは最後にまた素敵なサプライズが訪れ感極まってしまう。
自分が仕事をしてきた証。
いや、仕事というより、同じ1サポーターとして皆さんと一緒にチームを応援してきた証。
この色紙を胸に、あとはチームのアウェイでのラストゲームの勝利を祈り、2013年、また皆さんと同じ場所で会えることを夢みて締めくくります!
秋田には、秋田に住み、秋田を感じ、秋田の風土になじみ、秋田という看板を背負って戦っている青き戦士達がいる。
秋田最強のサッカークラブチーム、ブラウブリッツ秋田!
地元の夢を乗せ、Jリーグのステージへ向けて走り続ける!
そう、すべては秋田のために!
GO!ブラウブリッツ!
今期はロケットスタートの4連勝からなかなか思うように勝てず、特にホームゲームではあまりにも長い期間勝ちに見放されていた。
八橋陸上競技場では、開幕戦の勝利以来勝ちは無し。
しかもここに来てチームは4連敗。
それでもこの日は何か違った。
サポーターには、負け続けているチームへの不満という表情は一切なく、とにかくこのホーム最終戦をしっかり見届けようという、何かいつもと違う雰囲気を感じた。
試合前、スタジアムにはいつものように横断幕があちらこちらに掲げられたが、1つ違うのは、8人分の応援幕。
今季でチームを去ってしまう選手のモノだ。
この時期、全日程終了前に契約等でチームが動き始め、断腸の思いで旅立つ選手を見送ることとなる。
それでも内心どんなに辛くとも、表向きは選手の次なるステージでの活躍を祈るしかない。
DJブースに届けられた「いつも応援ありがとう弁当」は、今日のための掛け紙があしらわれ、
「本当に今日でホームゲームが最後なんだ」
と感じさせられる。
それでも個人的には、ただのホームゲーム最終戦ではない、なにか不思議な、異様な空気感をなぜか感じていた。
「今日は何かとんでもないことが起こるかもしれない…」
そう感じずにはいられない、そんなムードだった。
試合が始まると、その予感は少しずつ現実味を帯びてくる。
前半から優位に試合を進めるブラウブリッツ秋田。
その姿はいつも以上に、
「勝ちたい」
という、尋常じゃないほどのオーラを感じた。
これは見ていた人すべてに間違いなく伝わっていたはずだ。
なかなか0-0の均衡が崩れないそんな時、激しくボールを奪い合うプレイの中で、必要以上に選手に接触した、FC琉球元日本代表、我那覇選手に対し、ブラウブリッツ秋田の川田選手が身体をぶつけ激しく抗議。
その様は、スクールで子供達に優しくサッカーを教えている姿ではなく、まさしく鬼の形相。
これがスイッチとなって、両チームはさらに激しくぶつかり合った。
そしていよいよ最高の瞬間が訪れる。
6年間でチームを離れることになった、満身創痍の松ヶ枝選手にかわり、こちらは8年、数少ない秋田出身選手として、TDK、ブラウブリッツとチームを支え続け、今季で退団が決まった、富樫豪選手がはいり、会場は大歓声が上がる。
まさに奇跡へのカウントダウンである。
チームキャプテンであり、秋田をよく知り尽くした男、小林宏之選手も今季でチームを離れることになった。
この試合、小林選手の働きがどれだけチームに貢献していたかは、見ていた人なら誰もが周知の事実。
そうやってチームが一つとなってボールを運んだ先に、後半71分!
富樫豪選手のミラクルゴールが生まれる!
「GOOOOOOOOOOOL!!!!」
ピッチが揺れた。
スタジアムが揺れた。
そして、これまでチームを支えてきた様々な人達に涙があふれた。
こんなドラマティックな瞬間が、映画でもドラマでもない、目の前で現実に起こるんだ!
試合はそのまま終了し1-0。
ホーム最終戦は、劇的な形で勝利となった。
誰もが思った。
「こんな試合を見たかった」
と。
この日この瞬間を目に焼き付けた人達は、おそらく来シーズンもスタジアムに足を運んでくれるだろう。
今まで試合を観戦し、引き分けや負け試合しか見なかったという人達は、もしかしたら次は見に来ようとはなかなか思い立たないかもしれない。
そんな中、熱心に会場に足を運んでくれたサポーターの皆さんには、最後の最後、これ以上ないプレゼントが贈られたんではないだろうか。
試合終了後、選手達はご来場頂いた皆さんを会場外でお見送り。
特に退団する選手とは、サポーターもひたすらアツいハグと握手を交わしていた。
そして俺の、2012シーズンのスタジアムDJの仕事が終わった。
最後は会場外でサポーターの皆さんに呼び止められ、たくさんのサポーターから僕宛にメッセージが書かれた寄せ書き、全選手のサイン入り色紙を頂いた。
豪君のゴールでひとしきり涙を流した俺だったが、これは最後にまた素敵なサプライズが訪れ感極まってしまう。
自分が仕事をしてきた証。
いや、仕事というより、同じ1サポーターとして皆さんと一緒にチームを応援してきた証。
この色紙を胸に、あとはチームのアウェイでのラストゲームの勝利を祈り、2013年、また皆さんと同じ場所で会えることを夢みて締めくくります!
秋田には、秋田に住み、秋田を感じ、秋田の風土になじみ、秋田という看板を背負って戦っている青き戦士達がいる。
秋田最強のサッカークラブチーム、ブラウブリッツ秋田!
地元の夢を乗せ、Jリーグのステージへ向けて走り続ける!
そう、すべては秋田のために!
GO!ブラウブリッツ!