江東区図書館生活

本棚の本をずいぶん少なくすることができました。

臆病者のための株入門

2006-12-15 08:53:26 | ★★★★★繰り返し手にしたい一冊
臆病者のための株入門 (新書)
橘 玲 (著)



場所:江東区図書館
再読:投資のポリシが揺らいだらぜひとも本書を手にとって軌道修正したい
推薦:経済学的に見て王道の投資法が書かれているので、投資を志す全ての人にお薦めしたいところではありますが、特に投資の道に入ってきたばかりの夢多き人には「インデックス買っとけ、以上。」では物足りなく感じられるでしょう、自分も実際そうでした、ということで、ある程度痛い目にあってからの方がより理解が深まるのではないかと思います。もちろん最初から素直にここに書かれていることが出来るとすんごく効率的です。もちろん儲かるかどうかはわかりませんが、リスクに見合った期待リターンが狙えるはずです。

前半では、ジェイコム男、ホリエモン、デイトレードを例にトレーディングの世界を紹介。
華やかで、誰でも億万長者になれるような錯覚を起してくれますが、所詮ギャンブルです。
一部の目だった人のせいでそう見えているだけで、影には財産をなくした人がいっぱい。
普通の人が手を出すべきものではありません。
もちろん、ギャンブルと割り切って、遊びの範囲で嗜むことは結構。
ただし、それは財産形成の手段でなくて趣味。

中盤では、経済学と資本主義と投資のお話。
1.株式投資は確率のゲームである
2.株式市場はおおむね効率的であるが、わずかな歪みが生じている
3.資本主義は自己増殖のシステムなので、長期的には市場は拡大し、株価は上昇する
株式投資に勝つには、市場の歪みを利用するか、長期投資で樹から果実が落ちるのを待つか、しかない。
インデックス投資は後者、長期的には市場の拡大と同程度の収益が得られるが、退屈極まりない。
バフェット流は、前者と後者の合わせ技、これが出来れば、それはもうかりますわな。

後半になって、いよいよ経済学的に王道の投資法の紹介。
「インデックス買っとけ、以上。」
もうちょっと具体的に書くと、MSCIワールド・インデックスに連動するファンドがあればいいんだけど、ないので、
MSCIコクサイ・インデックス85%
TOPIX15%
の割合で持っとく、以上。
投資コストからするとETFでの保持がベスト、コストの安いインデックスファンドがあればそれでもよし。
全部株ではちょっとという人は、国債の割合を増やして、調節。
もっとアグレッシブにいってもいいんではという人は、一部の資産で個別銘柄を物色し未来のバフェットを目指すのも一興。






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