東京五輪最終日/台風の備え/閉会式１７日間の日程に幕

８月８日（日）祝日　山の日

　今日は祝日の山の日でした。そして１７日間続いた東京オリンピンクの最終日となりました。今朝は最終日に行われる男子マラソンが朝７時からありました。札幌とはいえ朝から暑い気温の中選手たちはスタートし、世界記録保持者のエドウド・キプチャゲ（ケニア）が、暑さも他の選手もまったく相手にしない圧倒的な強さを見せつけ、1960年ローマ、64年東京で連覇したアベベ・ビキラ（エチオピア）、76年モントリオール、80年モスクワのワルデマル・チェルピンスキー（東ドイツ）に続き、史上3人目の五輪マラソン2連覇を達成しました。日本選手では大迫卓選手が後半粘りを見せて日本勢の入賞は2大会ぶりとなる６位入賞を果たしました。また銀メダルと銅メダルはゴール前に２位のナゲーエ（オランダ）が３位のアブディ（ベルギー）に「来い！来い！」と大きく手を振りゴールしました。難民だった二人は国こそ違え母国が同じソマリア難民で練習を共にする間柄で、ゴール後お互いの健闘をたたえ合う姿が話題となりました。

また台風9号が九州地方に上陸し、北上してくる今夜の台風に備えて夕方雨戸を閉めたりあらかじめ飛びそうな物を避難させたりと台風に備えました。今後の台風の動向が心配です。予報によると台風９号は、9日(月)昼頃にかけて西日本を横断し、日本海で温帯性低気圧に変わる見込みです。 また、台風9号は温帯低気圧の性質に変わる過程で発達することが予想されています。風雨の強い範囲が広がる見込みのため、台風から離れた場所でも油断が出来ません。十分にご注意ください。

そして東京で開かれていた第32回夏季オリンピック大会が8日夜、閉幕しました。新型コロナウイルスの影響で1年延期され、ほとんどの会場で無観客となった異例の大会でした。期間中も感染拡大がやまず、賛否の声は収まりませんでした。ただ、アスリートたちの躍動が見る人たちの心を動かしました。国境を越えて集い、喜びを分かち合ったシーンも多く見られました。1964年に続く2度目の東京五輪は、17日間の日程を終えました。

東京五輪閉会式は午後8時、メインスタジアムの東京・国立競技場で始まりました。この日参加した約4600人の選手たちは、四つのゲートから思い思いに入場し、マスク姿で国旗や手を振ったり、携帯で写真を撮ったりしながら、リラックスした様子でスタジアムを歩きました。カメラに向かって歓声を上げたり、芝生の上で踊ったりする選手たちもいました。 　閉会式では3年後の2024年パリ五輪への引き継ぎ式も実施され、東京パラリンピックが今月24日に開幕することが告知されました。式典中にパラリンピックに触れるのは、今大会が初めてだということです。「多様性と調和」「復興五輪」を主要テーマに掲げた今大会には、世界205の国と地域に加え、国際オリンピック委員会（IOC）が結成した難民選手団が参加しました。参加選手は約1万1000人で、女性が占める割合は48・7％で過去最高となりました。 　今大会は17日間にわたり、9都道県42会場で、33競技339種目が実施されました。このうち5競技が追加競技で、スケートボードなどの「アーバンスポーツ」（都市型競技）は、五輪に新風を吹き込みました。