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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

直訳『刑事コロンボ』②

2018-11-25 07:06:13 | 言葉/ナンセンス
 
 アメリカで放送が始まってから50周年だそうで、NHK-BSで『刑事コロンボ』人気20作が週1回放送されている。中学の頃からひととおり見てはいるが、また楽しんでいるところ。

 2009年にBSで放送された際、各回のタイトル英文をネイティブが感じるように訳したことがある。日本語のタイトルもいいものだが、その流れで、今回の20作タイトルを和訳してみる(前回訳したタイトルもあるが)。ドラマの内容知っている人は、よく分かるはず。

・別れのワイン ANY OLD PORT IN A STORM
  「大変なところ年代物のワインでも」

・二枚のドガの絵 SUITABLE FOR FRAMING
  「額縁にピッタリ」

・忘れられたスター FORGOTTEN LADY
  直訳すると「忘れら去られた女」だが、健忘症の犯人なので「忘却の女(ひと)」

・溶ける糸 A STITCH IN CRIME
  「罪の縫い合わせ」

・パイルD-3の壁 BLUEPRINT FOR MURDER
  これはそのまま「殺しの青写真」

・祝砲の挽歌 BY DAWN'S EARLY LIGHT
  明るくなる前に酒をしまわないといけなかったことから「夜明けまでに片付けよう」

・ロンドンの傘 DAGGER OF THE MIND
  「心の短剣」なのだが、少しひねって「殺しのきっかけ」

・構想の死角 MURDER BY THE BOOK
  確か前回も訳したように「筋書きどおりの殺人」

・歌声の消えた海 TROUBLED WATERS
  「荒れた海」あるいは「人生の荒波」

・逆転の構図 NEGATIVE REACTION
  「否定的な反応」または「拒絶反応」か

・殺しの序曲 THE BYE-BYE SKY HIGH I.Q. MURDER CASE
  ちょっと難しいのだが「サヨナラ超絶知能犯」

・殺人処方箋 PRESCRIPTION:MURDER
  これだけは、何も言うことありません。

・秒読みの殺人 MAKE ME A PERFECT MURDER
  「完全犯罪者にして」だけれども「完全犯罪志望」

・権力の墓穴 A FRIEND IN DEED
  これまた前回どおり「真の友達」

・策謀の結末 THE CONSPIRATORS
  「共謀者たち」

・死者のメッセージ TRY AND CATCH ME
  「パクれるもんならやってみな」だけれども、女性の犯人なので「捕まえるならご自由に」

・意識の下の映像 DOUBLE EXPOSURE
  「二重露出」

・魔術師の幻想 NOW YOU SEE HIM
  「奴が見えるかい?」

・美食の報酬 MURDER UNDER GLASS
  ワインを利用して殺すことから「ワイングラスで殺人を」

・死の方程式 SHORT FUSE
  「短気」という意味もあるようだが、爆発物を使用することから「一触即発」でどうでしょう。

 〔冒頭の写真は、個人的に印象深い『断たれた音』の一場面〕


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