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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

直訳「刑事コロンボ」③

2021-10-24 07:31:13 | 言葉/ナンセンス
 
 NHKでやるのはこれで4回目だと思うが、現在BSプレミアムで土曜日の夕方、放映されている。
 邦題が内容に即してわかりやすくなっている一方、原題はシャレてると言うかまた違ったものになっている。それを、本国アメリカ人が感じているように和訳してみた。

・二枚のドガの絵 SUITABLE FOR FRAMING
 以前「額縁にピッタリ」と訳したが、犯人の言うまま家宅捜索をしたり「今その手で絵を触っただろう」と言われたコロンボがおもむろに手袋はめた手を出すとこから「おもワクにドンピシャ」でどうでしょう。
 ちなみにこの作品で犯人にされそうになった被害者の別れた奥さん役のキム・ハンターは、映画『猿の惑星』にサル(ジーラ博士)で出てた人。そう言われれば。

・死の方程式 SHORT FUSE
 以前「一触即発」と訳したけれども、犯人がカッとなってボロを出すところから「短気は損気」でもいいかも。
 なお、犯人役のロディー・マクドウォールは同じく映画『猿の惑星』でサル(コーネリアス)を演じた人。そう言えば面影ある。

・第三の終章 PUBLISH OR PERISH
 「公表するか消されるか」でしょうか。

・愛情の計算 MIND OVER MAYHEM
 “MAYHEM”は「混乱/騒乱」という意味らしい。犯人の息子が主治医(カウンセラー)といい仲になったなどという濡れ衣がポイントなので「ドサクサを乗り越えて」か。

・殺しの序曲 THE BYE-BYE SKY HIGH I.Q. MURDER CASE
 そのまま「サヨナラ超絶IQ殺人事件」ですかね。
 …こうやって楽しむ方法もあります。

 〔写真は角川書店『レインコートの中のすべて』〕




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