日本では第2波も収まりつつあり、(効果のほどはともかく)世界ではワクチン供給もそろそろ。
今からすれば国内コロナ第1波最中の4月中旬、厚労省から経団連を通じて各業界団体に高性能マスク(N95マスク等)の提供要請があった。我が製薬業界にも要請があり、PM2.5対策のため中国出張時に持たされたN95マスクがいくつか余っていたので、提供したい旨連絡をした。
で、ここからが問題。
厚労省の担当者からメールが入ったのが2日後の夕方で、まずは「そのマスクの写真を送信してください」に「添付の申込書に入力して返送してください」、それが終わると「送付先へ納品書を送ってください」「メール送信の際はccにこの人とこの人を入れてください」と、手続きの煩雑なこと。おまけに住所が2つ書かれてあって、どちらに送ればいいのかよく分からない。これで土日挟んで1週間ほど。
取りまとめ大変だとは思うし、必要な手続きだろうとは言え、医療現場では一刻を争う状態のはずなのに(失礼ながら)何とも悠長なこと。まさに「お役所仕事だなあ」と思い、途中で辞退してしまった次第。仮に手続き踏んでN95マスクを無事送付できたとしても、必要な医療機関の手元に届くのはさらに何週間もあとのこと…。
提供するマスクの数が少なかったから体よく断わる形がとられたのかもしれないが、よくわからない。
…いいのかねえ。(その後、当該マスクは某医師会にポンと寄付させてもらいました、とさ)