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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

〈日拝〉で幸せに

2010-01-10 09:00:21 | こころ
 
 その昔、ハロルド・ペパード著『目がどんどんよくなる』という本があり、視力を回復する方法の一つとして、まぶたを閉じて太陽を見る、というのがあった。
 最近目が遠くなってきたし、天気のいい日はこれをやっている。効果のほどははっきりしないが、これはこれで、いい気分になれるものだ。

 地球上の人間は、だいたいにおいて太陽を崇拝する気持ちを持っていると思う。日の丸があるように、また初日の出にたくさんの人が集まるように、日本人はその傾向が特に強いようだが、お天道さんを拝むというのは「日拝」といって、一つの信仰みたいになっているらしい。(ネットで検索すれば、たくさん出てくる)
 上記の、目にいいからということだけでなく、ここ何年か、太陽に向かって拝むことを日課としている。人目があるとやりにくいものだが、その場合は心の中で。

 拝む時は、前回も書いたように「ありがたい、ありがたい」と念ずる。青空が見えてありがたい、生きていてありがたい、仕事があってありがたい…。
 ぽかぽかするせいもあり、幸せな、落ち着いた気持ちになれる。年寄りくさいかもしれないが、精神衛生上とてもいいんで、これまた是非。当たり前だけど、元旦だけでなく年中、お天道さんは僕らの頭の上にいるのだから。

 光の量としては最大でも46万分の1だそうだが、お月さんも同じように拝んでもいいだろう。その場合は「月拝」ということになろうか。
 ところで、この時期太陽は低いところにあるのだが、夜見える月は、高いところにある。これ、ちょっと不思議だけど、よく考えればわかること。

 さて、きのうもちょっと時間を見つけてまぶた閉じて太陽を眺めていたら、カミさんたちに「おじいちゃんのひなたぼっこだ」と言われて、しまった。
 

コメント
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