先日、教育テレビの『サイエンスZERO』という番組で、暗黒物質が取り上げられていた。
暗黒物質。ダークマターとも言うそうで、正体は不明ながら、通常物質とも引き合っているらしい。それがこの宇宙全体で、気体や素粒子を含めた通常の物質の5倍以上はあるそうで、僕らが〈物質〉と呼んでいるものは、たったの4%だけだと。いったい何なんだろう。
おそらく、だけれども、通常の物質になりきれなかった物の〈残り〉なのではないか。原始の宇宙において、水素やらヘリウムやら、原子が出来て行ったんだけれど、いわゆる〈物質〉になり切れなかったものが残った。
地球全体で500gほどで、地球自体や僕らの体も通り抜けるものらしい。カミオカンデで有名になったニュートリノみたいなものらしいが、いわゆる〈魂〉的なものと考えることもできる。
その昔、人が死んだ時の体重がごくわずかに減る、という研究をした学者がいたそうだが、魂がごくごく小さな〈点〉であるとすれば、地球全体で500gくらいというのはちょうどそれくらいのようだし、千里眼や念力などの超能力の説明も、つくような気もする。
話はさらにそれるけれど、輪廻転生の話やなんかで、他の惑星の生物の生まれ変わりというのはあまり聞かない。話しても理解されないせいもあろうが、魂もやはり、重力にとらわれていて、この地球から外には出られないものなのか。
ついでながら、重力を介するのは「重力子」という粒子らしく、現在研究中だそうだ。このダークマターも、あるいはその候補なのかも。
しかしこれだけで驚いていたら、他にも「ダークエネルギー」というのがあるらしい。何だかダース・ベイダーのパワーみたいだが、これは、万有引力とは逆に宇宙を膨張させている力となっているとのこと。それがダークマターのさらに3倍もあって、宇宙全体の3/4を占めているんだそうだ。引力の逆ということは、プラスとマイナスで、ちょうどいいのかもしれない。
前にも書いた〈真空のエネルギー〉や〈宇宙意思〉と、何か関係があるのかも。
ほとんどが未知のもの、という話で思い出したのが、僕らの脳ミソ。普通の人で、確か数%しか使っていない、というのをどこかで聞いたような気がする。大宇宙と小宇宙、いずれもほんのわずかしか解明されていないというのも、面白い話。
も一つ蛇足。自分は世の中のことをどのくらいわかっているのだろうか。せいぜい数%?
・・・てなことをカミさんに話していたら、「よくわかんないけど、それが一体何?」と。いや、その・・・。
(円グラフは、NHK高校講座『地学』第3回より)