島ちゃんの日常

島ちゃんはSNSに本名を使ってないよ~

広島原爆の日

2024年08月06日 | 日記
 毎年、広島市立の小中学校はこの日を登校日にしていて、8時15分の黙とうに間に合うように、少し早く学校に来ることになっています。私は被爆2世ですが、学校では大半がそうだったので、特に何も感じることはなく、周囲にはケロイドがあるような人は、わりと普通におられて、何とも思わずに過ごしてきました。大学生になって広島を離れ、何気なく「私被爆2世なの」と言った瞬間、周囲の空気がサッと変わりました。医療系の大学だったので、その後あちこちの研究室の先輩たちが、被爆2世の染色体やその他、何か有意差があるかどうか調べてみるために、注射器を片手に「血を頂戴」と言ってやってきました。その時、「被爆」ということは、県外の人からは特殊なことなのだと実感しました。その後、私も親となり、娘たちが平和学習で碑巡りをしたり、アオギリの歌を歌ったりする姿を見て、やっぱり広島の平和学習って、他所より濃いのだと知りました。
 最近、被爆者が高齢になったこともあり、被爆体験を語ってもらって…とよくいいますが、私の祖父母は被爆の事を話してくれませんでした。90歳近くになり、さすがにあの世に持って行くには重すぎる荷物だったのか、ポツリポツリと話してくれたこともありましたが、多くの被爆者はあの惨状を口にしないで、あの世に持って行ったのだと思います。様々なしがらみで、口を閉じている戦争体験者も、天寿を間近に控えて少しずつ真実を口にしてくださるようになっています。あの戦争で本当は何があったのか、まだまだこれから見えてくるかもしれませんが、戦争で生き残った人が、生き残ったことを後悔するような世の中は、2度とあってはならないし、他国の戦争に出資するようなこともやめてもらいたいですね。