soyokazeのひとりごと

子育て炸裂日記

好きじゃなかったはずだけど…

2016-11-17 18:18:26 | Weblog
昨日の朝、私のことを幼い頃からよく知ってる方が亡くなりました。

60歳でした。

奥さんがまだ若くてお子さんも年長さんなので、なんとも言えない気持ちになります。

その方のこと、そんなに好きじゃなかったのです。

自分の妹たちには「○○ちゃん」ってちゃん付けにするのに、私のことは呼び捨て。

何よ、偉そうに!ってよく思っていました。

私は15歳下なのにも関わらず、敬語を使うわけでもなく、普通に兄に喋る感じで同じように話せる人でした。

ここ2年ほど、患っているとは聞いてたのですが、お盆に見かけたときには顔色もよくて、まだまだ生きてくれてると思っていました。

13日に体調が悪くて、ご家族に病院に連れて行ってもらい、即入院になったようです。

入院した病棟は、退院することのない末期の患者さんがいる場所で、それで自分の命がどれだけ持つか、そのときに悟ったようです。

15日に、持ち直したということを聞いて、私の両親がその方のお見舞いに行きました。

「こんなにまだ力が出るんよ」って言いながら、父と母とも握手したようです。

随分昔の話になりますが、まだ私が2歳くらいだったとき、兄が3歳、1つ下の弟が1歳のときに家に10日間ほど、その方はいたそうです。

その方のおばあさまが、父に仕事で使ってほしいってお願いしてで、そうなったようです。

そのときのことは、兄も私も覚えていません。

両親はその時のことをメモしていて、その方もよく覚えていました。

昔話をして「元気になって」って言葉を残し病室をあとにしました。

翌日の朝に旅立ちました。

その方、元気なときに葬儀屋さんで総支配人として働いていました。

そこの社長さんが、「さぁ1日仕事しようか」ってそこの制服を着せて、職場に連れて行ってくれたと聞きました。

病気になって、仕事に戻りたいとよく言っていたそうです。

そんなに好きじゃなかったのに、その話を聞いて涙が出ました。

魂は抜けてしまいましたが、社長さんの計らいで最後にお仕事ができてよかったんじゃないでしょうか。

私の中で、兄とは違うお兄ちゃんみたいな存在だったのかなぁって感じです。

今でもそんなに好きじゃないけど、とてもとても寂しいです。

私はお別れには行けませんが、遠く離れた場所でご冥福を祈っています。



コメント
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