外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

英語でトーンダウン、再び

2014年09月27日 | 日記
9月26日(金) 晴れ

今日は昨日一昨日に比べ若干涼しかったのでしょうね。
事務室の同僚の先生方は皆さん長袖と羽織るものをお召でした。
その中、変わらずポロ姿で現れ扇子をパタパタさせてる私は異様な姿に見られますね。

さて、今日は新入生のもう一つの授業です。
そしてこのクラスの総合の先生が主任の先生でした。
大丈夫やろか・・・
一応主任と外教の立場なので、なるべく話を聞くようにはしているのですが、考え方が
対立することも多いので、今後揉めることが多くなりそうな気がしています。

で、いきなり私はその原因になりそうなことをやっているんですけどね。

このクラスもまた3分の1が男子学生で、とても元気な男子が複数いました。
外国語のクラスは女子学生が大半を占めますので、男子は比較的大人しく、あまり
クラスを引っ張るタイプの学生がいないのですよね。
これまでは濰坊の学校で1年生から私の通訳をした毅が自然とそういう雰囲気になった
くらいです。
この元気な男子学生が率先してくれれば面白くなるのですがね。。。
逆方向に向かわないことを祈っています。

今日のクラスではいきなりハプニングがありました。
火曜日に通訳をしてくれた学生が、「今日はもう一人の子が担当します」と言って
帰って行ったのですね。そのもう一人の子というのは前回来る予定が寝坊してしまって
今回は来ると言っていたのですが、今日は連絡さえもない。

しかし、ありがたいことにもう一つのクラスの優秀な女子学生がアシスタントを見学
したいと言って来てくれていたので急遽通訳をお願いしました。
総合力という面では4年生でトップかもしれません。
夏のN1受験で、聴解が60点満点中47点と驚異のスコアを出したそうです。
私は「聴解は30点取れれば御の字だよ」と常々言っています。

ただ、この学生はこの時間帯に他の授業があるため、来週以降は難しいかもしれません。
本人に意思があれば、私から担当教諭に相談するのですが、本人はそちらの授業に
出たいという意向があるようです。

新入生は当然彼女のレベルが分からないのですが、私の彼女への評価もそのまま彼女に
通訳させたため、数人の学生の目が輝き、自己紹介の日本語学習の目標として先輩の
ようになりたい、と書く学生が多く、一躍アイドル的存在になりました。
目標とする対象が身近にいることはとてもいいことだと思います。

で、、、自己紹介が終わった後、私の言葉でまた盛り上がった雰囲気が静かに(笑)

そう、「英語の重要性」を説いた後ですね。
盛り上がっている所に冷や水を浴びせる行為で申し訳ないとは思うのですが

今はN1だけで就職が見つかるほど甘くはない。
この学校の中だけでも専攻は機械系や電子系で英語ペラペラ、もしくは日本語が
第二外国語なのにN2に合格する学生が複数人いるのです。
何の技術も持たず、しかも英語力のない学生が4年生になって立ち往生していまう現実。

私とあまり年齢の変わらない先生が、
「昔は日本語科出身の学生そのものが少なかったので売り手市場でしたが、今は違います」
と仰ってました。
N1取得は当然として他にスキルが必要だと。
最低限英語力はあった方がいいという私の意見に賛成されていました。

新入生の気持ちの高ぶりを下げてしまったのですが、同様にアシスタントをしてくれた
彼女らにも厳しい現実を突き付けてしまったかもしれません。

二重に申し訳ないとは思いつつ、それでも若い時にできることを思い切ってやって欲しい
と願っています。

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