外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

日本文化の授業

2014年11月15日 | 日記
11月15日(土) 曇りのち雨

どうにも私が太極拳のレッスンをする日は天気がぐずつきますね。
朝から重い雲が覆っており、いつ降るかわからない空模様でした。
そして参加者ゼロ。

多くはないだろうと予想はしていたのですが、まさかゼロとは。
というのもつい先日外教のミーティングがあり、その時に太極拳を熱望していた
カナダ人教師が「土曜日だね」と言っていたのですね。

欧米系の輩は時間を守ることが少なく、30分後に来ることも少なくないのですが
さすがにそこまで待つほど私は気長ではないので、15分で帰りました。

もう一組この外教の中では主と言ってもいいアイリッシュのカップルが開始時間に
外出している始末。

彼らの為にこちらが準備しておくのがばからしくなってきました。

午前中にはこの後2年生の一部が受講している「日本文化」の授業があり、その先生に
挨拶する為に教室へ向かいました。その途中で体育の太極拳があるのを見ましたので
太極拳参加希望者はそちらへの参加を促すのもいいかもしれないですね。
私はもうこりごり(笑)

日本文化の授業は日本語科の先生ではないのですが、日本に留学経験があるか大学で
日本語を専攻されていた先生なのでしょうね、そこそこ日本語が上手な方でした。
先に日本語科の学生が私の情報を伝えていたので、授業そっちのけで私の紹介と
私への質問コーナーになりました。

その授業が終わった後、ある英語科の学生が北京で開催されたAPECでの安倍首相と
習主席の握手の場面についてどう思うかという質問を投げかけてきました。
なかなかエグイ質問ですね。

私が日本のあるメディアの論調、安倍総理にとってはやっと叶った会見だし、習主席に
とっては立場上笑顔は出せない場面であることを話すと、そこから尖閣問題や韓国との
関係、靖国問題、大戦中の日本が中国で行ったことなど様々質問を投げかけてきました。

話を聞いていると、当局がメディアを使って流している情報しかないので、まさに
反日を掲げる党員そのものといった雰囲気でした。

靖国問題については中国と韓国が殊更言及するA級戦犯に対し、一般の国民も祭られて
いることを告げ、日本人が国内の神社に参拝することに対し苦言を呈すのは内政干渉に
あたることを指摘し、逆に何故中国では未だに毛沢東を崇拝しているのかと切り返した
ところ、多くの人民が尊敬しているからだと。
我々外国人から見れば文革を進めた毛沢東をずっと崇拝するのは奇異に見えるし
その他台湾問題やチベットを含む少数民族の独立を抑圧している現状も中国の傲慢に
見えますが、これも内政干渉になるので何も言わない。
中国と韓国がこれほどに靖国問題に執着するのはおかしいと思わないのかと問い詰めたら
黙りました。
大戦の後処理についても韓国の問題については公式に謝罪はしているし、中国に対しては
多額のODAを供与しているが、その事実を両国政府は国民に伝えていない。
君も知らないだろ?と尋ねるとODAという名前すら知りませんでした。

そばで話を聞いていた日本語科の学生が「彼の無礼を許してください」と謝ってきました。
でも、先生は怒らないんですね、と。
怒れないというか、中国の教育の結晶のような学生なので哀れに思えるのですよね。

私としては久々に政治問題について議論できたので楽しくもありました。
頻繁にやると疲れますが(笑)

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