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~旧タイトル:日本語教師LIFE~

日本語の授業で英語?

2014年09月23日 | 日記
9月23日(火) 晴れ

今日はいつになく緊張していました。
昨年の今頃はこんな日々だったのかと思い出されます。

新入生の授業が今日から始まりました。
2年生、3年生なら1年間付き合ってますから慣れたものですが、初対面になるとやはり。

先日北京にて広島大学の試験に申し込んだ学生がアシスタントして来てくれました。
彼女をこの学期はアシスタントの中心に据える予定です。

自己紹介で広島出身であることを伝え、広島の印象を尋ねましたら「原爆」でした。
まあ、そんなもんでしょう。

昨年は全てのクラスで行った自己紹介と写真撮影を今年もまた新入生対象に行いました。
昨年はポーズを取る子も少なからずいたのですが、このクラスはゼロでしたね。
中にはふてくされた顔のまま写真に写り、自己紹介で日本語と日本に全く興味がないと
吐き捨てる男子学生もいました。
私が中国語で会話ができることを話していなかったので、素直な発表だったのでしょうね。
その後少しばつが悪そうにしていました(笑)

自己紹介は中国語でも英語でも構わないよと説明したところ、ある女の子から
立て続けに英語での紹介が始まり驚きました。
これには私も驚き、結構上手な英語です。

自己紹介が全て終わった後、ぶっちゃけ質問を始めました。
1.日本語科を志望したかどうか
2.外国語に興味があるかどうか
3.理工系志望だったかどうか

1.については4人が志望
2.については10人程度
3.については2人

この3つの質問は次の話への導線とでも言いましょうか。
この1年間の経験で日本語科ではありながら、日本語に対する意欲があるのは1/3にも
満たないことは分かっていたので、それを踏まえて英語の話をしたかったのです。

今日の授業の学生数は28名、そのうち日本語志望者が4名、15%未満。
第二外国語選択者の方がまだ比率が高いんじゃないかと思えますよね(笑)

こうなると現在の2年生や3年生のように早ければ1年の2学期で脱落してしまう学生が
多くなるわけで残りの大学生活はゲームに溺れるか恋愛に走るかのどちらか。
辛うじてN2を取得したところで日本語に関係する仕事に就けることなんて確率が低い。

元から日本語に興味が無いのであれば、転科を目指すか、卒業するための勉強だけはして
併せて英語もしっかり勉強しなさい、と。

また元々日本語志望の学生であっても貿易関連の仕事に就くのであれば英語は必須ですし
日本への留学も英語力を問われます。
広島大学もある研究科ではTOEICで800点程度の英語力が無ければ、そもそも受け入れして
くれないということでした。

「日本人の日本語の授業なのに英語が重要だと語るなんて可笑しいでしょ」と少々冗談
めいて話しましたが、かなり真剣に話しました。

初っ端からこんな授業でいきなり新入生の顔が曇りましたが、昨年そして今年の4年生に
英語の重要性を知り困惑の表情でいる姿を見てきましたので早めに現状を知っておいて
今後の対策を考えてもらった方がいいと思った末の思い切った話です。

このクラスは幸いに英語を得意とする学生が数人いますので、機会があれば今まで
中国語で行ってきた指示を英語で行うことも考えています。

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