外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

外国語劇

2013年11月13日 | 日記
11月13日(水) 晴れ

昨日の夕刻2年生の学生から電話がありました。
「劇の練習をしています。先生、見に来てください。」

外国語学部の演劇コンテストに参加するという話を聞いたのが先週の水曜日。
何かいい題材を探して欲しいと頼まれ、時間が無いから無理だと拒否したのですが
先生が探して無ければ諦めると返答され、あるお笑いコンビを紹介したのです。

それから音沙汰が無かったので、諦めたかと思いきやちゃんとエントリーしていたのです。
題材はちびまる子ちゃん。
内容はなかなか面白いものなのですが、なにせ練習期間が3日間ほどだったそうで
演技と呼べる代物ではない。
テキストの録音を聴きなさいよと授業のたびに話しても、ほぼ反応のないクラスの学生で
その割には一生懸命に台詞を覚えたのだな、と感心はしました。

「先生意見をください」と求められ、コンテストはいつなのか尋ねたら当日の夜だと。
言いたかったことをグッと抑え、とくかく大きな声でオーバーアクションでもいいから
身体の動きを大きくするようにアドバイスしました。

彼らの話によると当日のコンテストは予選で、それに通過すると来週に決勝があるのだと。
出場18組のうち決勝に進めるのは半分の9組。
日本語科から出場するのは彼らと1年生の組、他は全て英語の劇なので不利だと思って
いましたが、もし決勝に進めたら、彼らが題材にしたビデオを最低20回以上は見て
発音やイントネーションを真似するように伝えたかったのですね。

予選は当日の夜7時から。私は彼らが登場する時間帯に合わせて会場の教室に行きました。
審査員は日本語科から3年生が3人と英語科の3年生と思われる学生が2人。
日本語科の3年生では最も聴解のレベルが高い女子学生の横に座り、すでに終わっていた
1年生の組について尋ねたら、「まず発音から問題ですね」という至極当然の返答。

1時間半の間に5組ほど見たのですが、彼らの演技はやはり見劣りしてしまう。
台詞をしっかりモノにしている英語科の学生に比べるとまるで幼稚園児か小学生レベルの
お遊戯会に近い。

彼らの演技が終了したあと、その3年生から品評を頼まれ
一応短期間の練習を頑張ったことは褒めたものの、先ほど伝えたかったことを言いましたら
その3年生も全く同じ意見でしかももっと厳しいことを伝えていました。
さすが、先輩(笑)

その彼らの授業が明後日の午後にあるので、再度労うつもりではいます。
彼らのレベルで日本語劇をしようと考えたことは無鉄砲に近いものの、いい機会だと
思っています。
彼らが私からそして厳しい先輩から指摘されたことを真摯に受け入れて、聴く話すことの
練習に目を向ければ彼らの聴解力や会話力は今後飛躍的に進歩することでしょう。

逆の方向になる可能性も大いにありますが、その時は再度自分自身の行動を振り返って
欲しいものと思っています。

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