外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

最初で最後の

2016年06月23日 | 日記

6月23日(木) 曇りのち雨

先週だったかビジネス中国語の授業で先生が空模様を見ながら「梅雨」と口にした
ことがありました。
この地方にも梅雨の影響があるのか不思議でしたが、天気図を見たら、長い前線が
伸びていますね。

昨夜久しぶりに舞台で歌いました。この学校では初めてですね。
「卒業晩会」というイベントで昨年は3年生に誘われて鑑賞しました。
その昨年誘ってくれた学生から「歌えませんか?」と依頼があり応じたものです。
応じたもののあくまでも学生を中心にしたかったので一緒に出場する学生を
呼ばせまして2人が名乗りを上げました。
2人とも舞台経験があります。一人はダンス、一人は2年次に外国語歌唱大会に
出場した学生。

曲は「世界に一つだけの花」に決めていたのですが、2人の参加が決まったのが
一昨日の夕方で、夕食時に打ち合わせ、昨日の午前中に練習、とかなり慌ただしく
なりました。
ダンスの学生は曲は知っているものの歌詞は全く知らず、歌詞をリズムに合わせる
のにかなり苦労していました。

SMAPのように3パートに分けて歌う方式にし、私が一番目を歌ってその後も二人の
フォローをすることにしました。一日で歌詞を全て覚えるのは難しいですからね。

開会は夜7時、我々は30分以上前に会場入りしたのですが、ほぼ同時刻に2年生が
数人入場して前の方の席を取っていました。
我々を見つけて激励してくれました。私も「一緒に歌いなさいね」と要請。
今学期の彼らの練習曲ですからね。

待機中に「先生、緊張しませんか?」と学生。
「あまりしないですね」と返答。さらには「少し緊張すべきだよね」と笑わせました。
この学校で出演はないものの、舞台劇、外国語歌唱大会で講評をしている為
舞台そのものは慣れた場所です。
心配があるとすれば、二人がどこまで緊張に耐えられるか、自身の声が出るか。
歳のせいか高い声が出ないのですよね。練習中も苦労しました。

本番前の舞台袖で緊張する学生に「いざとなったらフォローするから大丈夫だよ」と
話しかけましたが、始まって早々挨拶の自己紹介を忘れていました。
かなりの緊張だったようです。

教師が出演して歌うだけでは面白くない、という私なりの考え方で
あるパフォーマンスを用意していました。

用意しておいたのは大量のチョコレート(明治のMelty Kiss)。
期末試験終了時に学生に配ろうと急に思い立ちネットで注文したのですが、到着が
間に合わず、この日に客席に投げようと考えたものです。結婚式に配る業務用の
もので1キロ分あります。

1番を歌い終わったあとの間奏中に「皆さん、チョコレートはお好きですか?」と
前振りトークし2番の私のパートが終わったところで投げ始めました。
後で客席にいた4年生から「凄い盛り上がりだった」と聞きました。

最後も挨拶をしながら投げ切れなかったチョコを投げて舞台を後に。
そして楽屋では2年生2人が涙を流しながら出迎えてくれました。
私の授業でいつも前の方に座る、笑顔を絶やさない学生です。
うち1人が外国語学部のイベントのスタッフをしていて私に審査員や講評の依頼をして

くるのがこの学生でした。
涙が止まらない2年生に「先生も悲しくなるから泣いちゃダメ」となだめる4年生。
ここは先輩の貫録を見せてくれました。

この学校で「最初で最後」の舞台はまた一つ大きな思い出になりました。

 

コメント
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