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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

簡単デジタルブック(iBooks Author制作日記48)

2013-12-12 19:09:15 | iPad版制作日記

「iPad版制作日記」というカテゴリーで、「iBooks Author制作日記」と称して最近はブログを書いています。

「iBooks Author」の使い方や情報を求めてこのブログを訪れた方々は、そういった情報があまり書かれていないのでがっかりするかもしれません。

始めのうちは、「iBooks Author」に用意されているテンプレートを活用して、いかに自分の表現スタイルにマッチした電子コミックを作るかという試行錯誤をしていました。

その結果、HTMLウィジェットを埋め込むというやり方が最も自分の求める表現に近づけると分かってからは、もっぱらFlashで電子コミックの中身を作り「Toolkit for CreateJS」でHTML5ベースでパブリッシュするという作業がメインになりました。

「iBooks Author」での作業は、空のページを作りそこにHTMLウィジェットを配置するということで、電子ブックのガワとして活用している感じです。

でもガワつまりテンプレートが出来ているという意義は大きいんですよ。ガワ作りにかけるエネルギーをすべて中身のコンテンツに注げるわけですから。

いろいろなテンプレートの中から自分の作りたいコンテンツに合ったデザインを選び、簡単にデジタルブックが作れるというのが「iBooks Author」の基本的な使い方なんでしょうね。

電子コミック【ナナのかぼちゃパン】は、その基本的な使い方とは違っていますが、「iBooks Author」でちょっと凝ったマルチメディア・ブックをつくりたいときの仕組み、つまりウィジェットを埋め込むという「iBooks Author」が予め用意している機能を使っているので、無理やりの力業というわけでもないんですよね。

で上の画像なんですが、【ナナのかぼちゃパン】のレシピのページです。

レシピのページは、HTMLウィジェットを使わず静止画と音声だけなので、「iBooks Author」で手軽にデジタルブックが作れる見本のような感じになりました。

自分の場合は、動きがないとだめなんですけど、つまりアニメーションと音声がセットじゃないと表現する気がしないんですが、静止画と音声で十分な人は、「iBooks Author」で手軽に音が付けられますよね。

上の画像のパンケースの下に、音声のコントロールバーが見えます。あれをタップすると音声が再生されるわけです。

ちなみに音声を配置する手順は、以下のとおり。


 1. ツールバーのメディアをクリックする

 2. メディアブラウザが表示されるので、オーディオを選択

 3. 配置したい音声ファイルをページにドラッグ&ドロップする
※音声ファイルはm4aファイルのみ読み込み可能

 4. ページに表示されたコントロールバーのサイズや位置を調整する


画像を各ページにバーッと読み込んで、あとは音声を付加すれば「デジタル紙芝居」が簡単に出来ちゃいます。

それから、eラーニングなどにも適しているんじゃないでしょうか。講師の映像を加えればさらにリッチなコンテンツになりますしね。

そういえば、タブレットを授業で活用している小学校のニュースを見ました。

自分が子供のころは、紙とペンでちょこっとマンガを描いたりしましたが、今は文字も静止画もサウンドも映像もデジタルで組み合わせて表現する環境が整っているので、それがあたりまえの子供たちが将来どんな表現をみせてくれるのか楽しみです。

そのころにはデジタル爺さんになっているであろう自分が、若者たちに負けじと新作を発表して競い合いたいものです。