ちいさなおしゃべり

Shantia家のメインランド生活日記

プチエピソード★マイキー

2009年11月17日 | Family
毎晩、キリのお世話で何度も起きているShantia。
一昨日の夜は午前5時ごろにマイキーの泣き叫ぶ声で目が覚めた。
せっかくキリが寝てるのに起こされたこの悔しさ。
放っておけば寝るかなー、と思ったんだけど泣き止む気配なし。
とにかくうるさい。
これは家中全員が起こされるのは時間の問題だな、と思って子供部屋へ行ってみた。
マイキーは自分のベッドの上で泣き喚いている。

てっきりトイレに行きたいのに寝ぼけてて行けないのかと思い、
「マイキー、トイレはあっちだよ」
と小声で話しかけてみると、あの坊ちゃん!!

My blanket fell~!! But I don't want to get out the bed~!!
(訳:毛布落ちたー!!でもベッドから出たくなーい!!)


なに、その理由?!
その理由で家中起こす気?!
怒るよ?!

優しく話しかけて損した、と一瞬思ったね。
おかげでこの日も寝不足でした。

プチエピソード★アレックス

2009年11月17日 | Family
9月に3歳になったアレックス、現在なんとなくトイレトレーニング中。
"なんとなく"というのは、あんまり父と母はトレーニングをしている気がしないから。
本人が日中はおむつじゃなくて、超自然体でいたいらしい。
100歩譲って大好きなセサミストリートのパンツをはいてくれる日も。
トイレで上手に出来たらチョコレートがもらえるからね、おなかが空いたらトイレに行く、というシステムがアレックスの中で出来ている気もする。
自然体、もしくはパンツでいるときは結構失敗なく過ごしているんだけど、テレビに夢中になってたりすると間に合わないときもある。

先週もトイレに行くタイミングが遅すぎてリビングのカーペットをちょっと濡らしてしまったアレックス。
その後にトイレへ。
カーペットの染みに気付いた父と母は
「あーあ、間に合わなかったのねー」
くらいにしか思わなかった。

数分後、トイレから水遊びをしている音が聞こえてきたので母は普通のトーンで
「アーレーックス」
と呼んだ。
その途端!!

I know!!! Not me!!! マイマイ did~!!!

大泣きしながら罪をマイキーにきせようとするアレックス。
無実なのに突然罪をきせられたマイキー、びっくり
父と母、大笑い
怒るつもりは全くなかったのに、アレックスは怒られると思ったんだろうね、必死で自分は無実だと言い張る。
いや、あんな風に泣く時点で自分の罪を認めてると思うのよね。

アレックスが大泣きしながらマイキーを責めるときはアレックスに非がある、と学んだ父と母でした。

キリの癖 & マイキーの体質

2009年11月15日 | Family
今日で生後16日目のキリ。
生後2週目検診で測ってもらうと、体重・身長・頭周り全てが80%タイルだった。
バランスがしっかり取れた大きいお子様ですな

この子の授乳タイムはおもしろい。
おなかが空くと泣くのは当たり前。
抱っこしてあげるともうすぐおっぱいがもらえるとわかるのかちょっと落ち着く。
そして"授乳タイム、スタート!!"となると、ママ側にある手がグーになり、つい手を吸ってしまう
これ、毎回。
なので授乳のたびに母から
「それ、おててだから」
と言われてる。
その時のあのきょとんとした目がとにかくかわいいっ
ちなみに、授乳時の叫びたくなるような痛みがようやく和らいできて一安心。
もう授乳のたびに覚悟しなくて大丈夫


話変わって、我が家のマイキー。
どうも体に合わないらしい飲み物がある。
それは
Propel
日本でいうところのアクエリアスみたいな、フルーツフレーバー付きの水。
ビタミンなんかも入ってるから病気のときは我が家ではPropelが与えられる。
マイキーはPropelが好きなんだけど、Propelを飲んだ後のマイキーは無駄に水分が出るらしい

以前、マイキーが熱を出したときに寝る前にPropelをあげた。
すると夜中にトイレに行きたくなりぐずりだした。
ジョセフ君がトイレに行くように言ったんだけど、とにかく眠いマイキーはトイレまで間に合わず、トイレの目の前でおもらし
ジョセフ君が
「パパ、着替え持ってくるから、濡れた服脱いで洗濯かごに入れてね」
と言い、一度部屋に戻り、再びトイレに来ると濡れたパジャマがトイレの中に入ってた
寝ぼけすぎ。

1ヶ月ほど前、教会に行く前にPropelを飲んだマイキー。
ちゃんと教会についてからトイレに行ったのに、その30分後おもいっきりおもらし
運よく、フローリングの場所でしたけどね。
臨月だった母はてっきり破水したかと思ったよ、マイキーが。
その後、トイレで更に用を足していたし。
どれだけ水分出るの?!

そして昨晩。
結構運動をした後だったので、ジョセフ君がPropelを少しだけマイキーにあげた。
少しなら大丈夫だろう、と思ったらしい。
10時頃、リビングでテレビを見ているとぐずりながらマイキーが下りてきた。
悪い夢でも見たのかと思ったけど、ちょっと様子が違う。
「マイキー、どうしたの?」
と聞くが無視された
ぐずっている本人は何を思ったか、玄関を開け始めた
「どこ行く気?! トイレはこっちだよっ!!」
とトイレへ誘導する母。
不満そうにぐずりながらトイレに入ってくるマイキー。
母がトイレのふたを開けてあげた途端、突然慌ててパジャマを下ろす
『Prople×寝ぼけたマイキー』の組み合わせは最悪だとしっかり学んだわ。
そして寝る前は絶対にマイキーにPropelをあげない、と夫婦そろって決めた。
Propelの何がそうさせるのかねぇ??

マイキーとの会話

2009年11月11日 | Family
お昼前、アレックスとキリをかかさまに預けてマイキーを迎えに行ったShantia
その帰りの車内でのマイキーとの会話。


「キリは??」
「おばあちゃんとおうち。寝てるんじゃない??」
「ミルクのんでる??」
「飲んでないよ。ママ、ここにいるからねぇ」
「のんでるよ。Pacifier」
「Pacifierからはミルク出ないんだよ」
「えっ?」
「Pacifierからはミルク出ないの。知ってた??」
「えっ、ドラえもん??」



…青いたぬき型ロボットがどうしたって??

全く意味がわからない

☆最初の1週間☆

2009年11月08日 | Family
キリの最初の1週間の記録

誕生当日
出てきた直後からとにかく何かを吸っておかないと落ち着かない子だった。
まだ看護婦さん達が処置している最中に必死で何か吸うものを探し、自分の舌や唇をチュッパチュ思わず苦笑。
一通りの処置が済んでママのところに来ると即おっぱいにチュパッ!!
看護婦さん達、非常に驚いてた。
「早っ!吸い付き方、完璧だね
って。

血液検査などの目的でかかとから採血されたんだけど、どうもキリの出血は止まるのが遅いらしい。
看護婦さん達が
「まだ血出てるの?!」
と何度も言っていた。
現に2回目のかかと採血の4時間後に絆創膏を取ったとき血が出始めたし。
ダラダラとは出ないけど、血小板が足りないのか?!と本気で疑った。


外の世界2日目
まだまだおなかの中が恋しいようで、ベッドに置くとすぐに泣く。
毛布に包まれて抱っこされ、ロッキングチェアで軽くゆすってあげると落ち着くらしい。

退院して初めて家へ
姉兄達から熱烈な歓迎を受けちょっと戸惑うキリ



シャーちゃんにとっては下4番目だから慣れた様子。
ティアは嬉しい以外の何者でもないっ!!っていう感じ。
マイキーはお兄ちゃんらしさが出てきた。
そしてアレックスはようやく対面できたキリが不思議らしい。

家庭での夜1日目、とにかく泣いた。
自分がどこにいるのかわからないんだろうね。
そりゃあおなかの中の方が安心だったよね。
キリの泣き方は、この世の終わりが来たってくらいの泣き方でねぇ
さすが4kg超え、肺はしっかり発達してるらしい。
ジョセフ君は
「…この子は自分の欲求と違うものが与えられると絶望的な泣き方をするね
と思わずコメント。
キリ、生後二日目にしてドラマキングの座を獲得
この日、結局寝たのは午前4時だった。

外の世界3日目
この日はハロウィン。
世間はお祭りモードだけど、生後3日のキリを外に出す気はゼロ。
インフルエンザの時期だからね。
でも衣装はあるので部屋で着せて写真だけ。



この日の夜もドラマキング健在だった。
まだ3日目だもんねぇ。
夜になると泣き方が余計ドラマ化してる気がする。
昼間は何かの動物が鳴いてるようにも聞こえるんだけど、夜中は絶望の淵に立たされたキング以外の何者でもない。

外の世界4日目
オムツ替えの度にオムツに血がついてるなぁ、と思っていたんだけどそれがおへそからであることに気付いた。
しかもおへそのにおいがまたひどいっ!!
新生児ちゃんって普通ミルクのにおいがするんだけど、この超グチュグチュおへそはキッチンの三角コーナーの生ごみみたいなにおい
ここで更に血小板不足、もしくはビタミンK不足を疑った。
だって上4人のおへそはこんなにおいしなかったよ?!

この日からやっと母乳製造が本格的になってようやく母乳オンリーでいけるように。
これまでは混合。
毎回最初の3日くらいは混合なのよね。
出るようになって嬉しい反面、乳頭がぱっくり割れちゃったから毎回吸い付き始めが叫びたくなるくらい痛くてねぇ
飲ませる度に覚悟を決めなきゃいけない母。
「来るぞぉ、来るぞぉ…!!!!!」
を毎回授乳のたびに繰り返す。

この日の夜は随分落ち着いて寝てくれた
やっと少し慣れてきたのかな??
ただし、せっかく用意したベビーベッドはまだ1回も使用せず
退院初夜からずっと添い寝。
じゃないと落ち着かないらしい。

外の世界5日目
初めてお出掛け
ヘルスセンターです。
寒いのも苦手なキリは診察室で裸んぼにされて大泣き
ドラマキングですから
毛布で包んで口にPacifier入れて抱っこしてようやく落ち着く。

ドクターにおへそのにおいの事を聞くと、
「新しい病院の方針でね、おへそのアルコール消毒をしなくなったの。
早くへその緒が取れるんだけど、においがねぇ…。
赤ちゃんらしくないにおいで大変なのよね」
とのこと。
つまりキリだけじゃないらしい。
ちょっと安心。
確かに上4人はオムツ替えの度にアルコールでおへその消毒をしてたな。

このにおいの元のへその緒、夜に取れまして。
今までは10日ほどかかってたから確かに5日は早い。
でもあの強烈なにおいは…。
ジョセフ君もにおいの元が取れてかなりほっとしてた。

この日、運よくヘルスセンターに新型インフルエンザのワクチンが入ってきたらしく、上4人全員が予防接種をしてもらえた
父と母、大喜び!!
新生児ちゃんの家庭に病気はいりませんからね。

外の世界6日目
オムツが汚れる回数が少ない気がしてちょっと心配する母。
くさいおへそが取れたのでもう何も心配しない父。
…対照的すぎる。

口で何か吸ってだっこされてないと落ち着かないので夕食時はちょっと大変。
この日はシャーちゃんを『キリ係』に任命してみた。
つまりリビングに転がっているキリが泣いたら口にPacifierを戻すのが仕事。
「泣くまで待つこと」って教えるんだけど、ちょっとキリが音を発しただけでピューンと飛んでいこうとする姉。
チン!とベルを鳴らせばルームサービスが来る、というのと同じだな

ここでシャーちゃんの発見。
口にPacifierが入ってるのにキリが泣いたとき、一度口からPacifierを取りもう一度入れてあげると泣き止む
さっすがシャーちゃん、頭脳派。

ちなみにキリがリビングで転がっているとき、口にはPacifier、隣にはオルゴール付きぬいぐるみの『きりん』が必ずいる。
キリときりんさん。
いいコンビだと思う



外の世界7日目
お嬢さん達がケイキフラに参加するため、キリは初めてママと1時間半離れることに。
出掛ける直前におっぱいを飲ませたんだけど、半分寝ててねぇ。
最後の30分はおっぱい探しで大変だったようだ。

キリが泣くのはおなかが空いた時、おっぱいが欲しいとき(”おなか空いた"とイコールではない)、げっぷがあるとき、おむつを替えて欲しい時。
おむつを替えて欲しいのにおっぱいをあげても泣き止まない。
おむつ替えの準備を始めたとたんに泣き止む。
意見がはっきりしてていいねぇ。

外の世界に来てちょうど1週間
3年ぶりの新生児ちゃんとの生活、非常に楽しんでおります
とにかくかわいくてねぇ
泣いてるときに必死で動いている腕と足
ちっちゃいグーの手
思わず空気を吸っちゃう口
歯がない口で必死に訴える泣き方
不思議そうに何かを見ている目
そしてあの新生児スマイル



全てがかわいいねっ
この時期は本当に短いからなぁ。

ちなみに。
キリが生まれた日はしとしと雨でした。
『キリナへ』という名前通りに『Gentle Rain』
名前にあった天気でよかったわぁ

Halloween★2009

2009年11月07日 | Event
キリの誕生の二日後はHalloweenだった。
子供達の大好きな行事の一つ。
今年も慌しいながらも一応やりました

まずは今年の子供達の仮装

シャーちゃんは★天使★



ティアは★妖精★



マイキーが★レーサー★



この写真で注目すべきは足!!
サンダルでございます
100%じゃないところが我が家流?!

アレックスは★サル★



2年前のマイキーのおさがり。

そして生後3日目のキリは★赤唐辛子★



これはマイキー、アレックスも着たからね。
世代物?!


10月16日、子供達の学校で秋祭りがあった。
仮装をしていってもいいイベントなので我が家の子供達は仮装して。
上3人が学校に行っている間にアレックスの衣装合わせをしようと思ってサルを着せてみた。
が、この表情



拒否
なぜ自分だけこんな格好をしなければいけないのかが不満なんだそうだ。
でも姉兄が帰ってきてからはサルを着る気満々
どうやら、”これを着てバケツを持っていればキャンディーがもらえる”と思い出したらしい。

10月23日はワードのハロウィンパーティ。
教会お決まりのTrunk-or-Treatをしましたよ。
その時の夫婦写真。



Shantiaのおなか、9lbのキリ入ってます。
ジョセフ君のおなか、1lbのプラスチックパンプキンはいってます。

そしてハロウィン当日。
ジョセフ君と上4人は去年同様、近くのショッピングモールにTrick-or-Treatをしに行った。
明るいし、寒くないし、濡れないし。
かかさま、Shantia、キリは家でお留守番。
ハロウィンなのでTrick-or-treatersがやってくる。
寒いので毎回ノックされるたびにドアを開けるのが面倒。
ってことで、



セルフサービス。
欲しいだけ持ってって!!
おかげで随分減ったわ、キャンディーが。

来年はキリも参加出来るかなー??

学校の賞品

2009年11月07日 | Family
子供達が通う学校には行いに応じてポイントがもらえるシステムがある。
ポイントをくれるのは先生達。

友達を叩いた、学校の備品をわざと壊した、授業妨害をした、などの悪いことをした際にもらうポイントは『Whoa』と言う。
これを溜めてしまうと、注意→保護者への連絡→校長室送り→自宅謹慎などの処分が取られる。

逆に、難しい質問に答えられた、言われないで先生の手伝いをした、じっと先生の話を聞けた、などなどいろんな良い事をしてもらえるポイントは『WOW』という。
『WOW』は個人だけでなく『教室WOW』というのもあって、クラス全体の態度がよかったりするともらえるポイント。
『教室WOW』がある程度溜まると、各クラスでおにぎりパーティをするらしい。
おにぎりと言っても白米をボール状にしただけなんだけどね。
なんせ海苔嫌いのアメリカ人もいるので。

個人の『Wow』は25ポイント溜まると、学校のオフィスの宝箱から賞品がもらえる。
それなりにいい生活態度だと1ヶ月に1回のペースで25ポイント溜まるようなので、賞品はもちろんチープなもの。
それでも生徒達はこの宝箱から賞品がもらえるのを楽しみにしているようだ。

今週、ティアの『WOW』が26ポイントになったらしい。
宝箱から気に入ったおもちゃをもらって帰ってきたティアは嬉しそうだった。
で、姉達の物に絶対触りたがるのがマイキー。
そして絶対自分のものには触られたくないのがティア。
宝箱から持ってきたおもちゃをマイキーに取られそうになったティアはこう言った。

「やめてよ、マイキー!!
それ、あたしの『WOW』でもらったんだから!!
欲しかったら自分で『WOW』溜めてオフィスに行けばいいでしょ!!」

これは確かに正論である。
マイキーも生徒なので『WOW』がもらえるから、自分でがんばればいいだけのこと。

正論に続きティアが言ったのは

「あたし、これがもらえるのをずーーーーっと待ってたんだから!!」

ティアがもらってきたもの






ずっと待ってた?!
ずっと待ってまで欲しいもの?!

母、その心が理解できずに笑うしかなかった

肩甲難産の結果

2009年11月05日 | Myself
今回の出産で初めて体験した『肩甲難産』、難産という位なのでもちろんリスクを伴う。
出産の1~3%の割合で起こるらしく、とある記事によるとOBドクター&助産婦を緊迫させる言葉の一つらしい。

キリは幸いなことに右肩に青あざが出来たくらいで済んだ。
このあざも4時間後には消えていたし。
でも骨折する赤ちゃんもいれば、母子共に帰らぬ人となる場合もあるらしい。

Shantiaの後遺症は恥骨と尾骶骨の痛み
出産前も痛かったんだけど、これは赤ちゃんが下がってきてる証拠だし、今までも経験済み。
でも出産したのにまだ痛い。
これは初めて。
寝返りしたり、イスから立ち上がったり、着替えたりするときに恥骨が痛み、ずっとイスに座っていると尾骶骨が痛む。

最初なんで痛いのかさっぱり分からなかったんだけど、肩甲難産目撃者のジョセフ君の説明でちょっと納得。

キリの頭が出てへその緒が首から解かれた直後にドクターの表情が一瞬にして変わり、ドクターの両手がグワシッとまだ母の中にあるキリの肩をつかんだらしい
これをWoods法というようだ。
そして、看護婦さんを総出させ、McRoberts法という対処法を指示しながら、両手でキリの肩を回してなんとか外に出させようとするドクター。
あの狭い赤ちゃんの出口にキリの肩とドクターの両手首が入ったわけですからね、そりゃあ裂けますわ
(もちろんShantiaはジョセフ君に聞くまで何が起こっていたのかは知らない)
しかも中でもドクターが必死でキリを出そうとしていたので、恥骨や尾骶骨が傷付いても不思議ではない、と。

ジョセフ君は
「僕、血が平気なんだなー、って今回改めて思ったよ。
あんなに大量の血、見たことないよ」
だって。
「でも毎回、出産に血は付き物じゃない?」
と言うと、
「レベルが違うよ、今回は。
だってキリの両耳の穴が血で埋まってたの見たでしょ?
ほんっとに辺り一面血だったから。
僕なんてただ指示通りにShantiaちゃんの足を体側に押してただけなのにひじまで血が飛んできたんだよ?」
だそうだ。
血が平気な旦那でよかった。

とにかくこの肩甲難産の後遺症がねぇ…。
尾骶骨なんてあるべきところにない気がする。
キリを抱っこする分には何の問題もないからいいんだけど。
早く痛みが取れるといいなぁ

産後の入院生活

2009年11月04日 | Family
キリ誕生後、2~3時間はそのまま陣痛&出産室で過ごす。
母子共に適切な処置が必要なのでね。
母に必要な処置の一つが子宮の戻りを促す処置。
看護婦さんがおなかの上からギューッと子宮を押して出来るだけ中の血液を出すんだけど、私の担当の看護婦さん、「これでもかっ!!」ってくらいの力で押してくれるもんだからもうかなり痛くてね!!
「しばらく放っておいて
と心底思った。

出産5回目なので後陣痛もかなり痛い。
それに備えて最初から痛み止めの薬をもらうことに。
すると何か胃に入っていたほうがいい、ということでクラッカー&チーズが出てきた。
が、食べたくない。
すると
「ルームサービスで他の食べ物を注文してもいいわよー」
って。
ルームサービス!
響きが素敵なので、別に食べたいものはなかったけどハンバーガーを注文してみた。

出産2時間後くらいに一度お手洗いへ。
看護婦さんに支えられながら、お手洗いへ行く。
アメリカでは産後のお手洗い時にスプレーボトルを使うように指示される。
ぬるま湯を入れて用が済んだら洗う、というもので日本のウォシュレット手動版?!
今回ももちろんスプレーボトルを渡された。
看護婦さんが
「お湯入れてあげるわねー」
と言い、お湯が入ったボトルを渡されたんだけど、使ってみてびっくり!

つ、冷たい…

担当の看護婦さん、点滴は1度失敗するし、Mighty Forceでおなかは押すし、水入りボトルはくれるし…
いまいち要領が…。

午後4時頃、入院室の方へ移動。
ディナーが6時ごろに運ばれてきたけど、メインがどうも美味しくない
その代わり、タピオカプリンが美味しくてねぇ
このタピオカプリンが相当気に入ったので、毎食注文したね。

ディナー後、点滴のチューブが外された。
針はまだ刺さったまま。
"もしも"のときに備えて血管にすぐ薬を入れられるため。
チューブがないだけで動きがずっと簡単になるのが嬉しい。
そして夜中に点滴の針も抜いてもらえた
この瞬間が一番開放感があったりする。
針が刺さったままじゃ非常に行動が不便でねぇ。
毎回、出産のたびに針を抜いてもらえるのが待ち遠しい。

夜はお決まりでほとんど眠れず。
だってキリが泣くからねぇ。
一緒に泊まっていたジョセフ君ももちろんあまり眠れず。
妻は授乳は出来るが(といってもまだ全然出てなかったけど)、産後の痛みのためにそれ以外が全く出来なかったから。
結局、ジョセフ君がおむつを替えたりゲップさせたりベッドに寝かせたり。

翌日、ベッド上ではなくロッキングチェア上でほとんどの時間を過ごすShantia。
病院のベッドって高いから登りにくいのよね。
イスの方がずっと楽。
看護婦さんが
「いつ退院するー?今日でも明日でもどっちでもいいわよー」
と聞いてきた。
産後24時間経てば退院可能ですからね。
結局、午後7時ごろに退院することにした。
ディナーを食べてからってこと。
そう、タピオカプリンを食べてから

退院まではシャワーを浴びたり、いろんな書類の手続きをしたり。
暇になればテレビを見て時間を過ごす。
この入院生活中、いや陣痛中から『Food Network TV』にかなりお世話になったわぁ。

やっぱり入院生活っていうのは暇なんだけど、今回の病院は前回(カイルアのキャッスル)よりずーっと良かったからジョセフ君も私もそれなりに楽しめたと思う。
まぁ、痛みは別として…。

誘発のために病院入りして36時間後には退院。
…日本の1週間近く入院っていうのは相当暇なんだろうなぁ。

5回目の出産ストーリー

2009年11月02日 | Family
10月29日(木)、陣痛誘発出産のため隣町の病院へ。
予約時間は朝7時
10月末の午前7時はまだ真っ暗。
夜なのか朝なのか分からない状態で病院到着。
今回利用した病院は去年出来たばっかりの
RiverBend



外見はお城のようで、メインロビーは1流ホテルのようなこの病院、設計を担当したグループは普段リゾートホテルの設計をしているらしい。

そんな病院の5階に陣痛&出産センターはある。
部屋で病院のガウンに着替える前に。



すいか、いや時期的にパンプキンが入っているようなおなかもこれで終わり
室内のバスルームはジャグジー付き
「ジャグジー!!入りたいっ!!」
と思ったんだけど、誘発出産ですからね、最初から点滴なので無理だった

午前8時に点滴開始。
左腕に針を通すものの、血管が"逃げて"失敗
右腕にやり直しをしている間に、臨床係さんがやってきて左腕から採血。
両腕に同時に針を刺されるなんて…。
臨床係さんは
「ごめんねー、両方同時で。でも私の針は反対側のより細いから痛くはないわよー」
って。
同時に刺されて初めて気づいたよ、確かに点滴の針太い!
っていうか、点滴の針ってあんなに痛かった?!

点滴を開始してから一度子宮口チェック。
もうあまり期待しないことにしたShantiaの予想は2cm。
ジョセフ君の予想は3cm。
そして実際は3~4cm
夫婦揃って思わず
「おぉ!!」
と反応。
いいスタート!!
誘発剤を入れたので、陣痛は2~3分置きに来るんだけど(毎回来すぎだから)、別に痛くないのでちょっとウロウロした後、DVDプレーヤーで映画タイム

午前11時、点滴開始から約3時間。
ちょっと陣痛が強くなり始めた。
まだ顔色を変えるほどはないけど、一応深呼吸した方が楽なくらい。
看護婦さんがバランスボール使ってみる??と聞いてきた。
楽しそうなのはやってみるのがShantia。
バランスボールに座ってボインボインしながら今度はテレビの料理番組を見る。
陣痛が来るとちょっと痛いけどまだ耐えられる。

11時半頃、2回目の子宮口チェック。
毎回、陣痛の割りに子宮口が開かないので今回も期待せず。
結果は5~6cm。
…珍しく開いたねぇ。
点滴を開始したときに、看護婦さんが
「人工破膜するでしょ?先生に来てもらっていい??」
と聞いてきたので、
「いや、子宮口が5cm以上開いてからにしてください」
と頼んだ。
過去の経験から破膜が早すぎても痛いだけ、と学んでいるのでね。
で、この時点で5~6cmになったので、看護婦さんが
「じゃー、先生に連絡して破膜を頼むわね」
と言い、部屋を去っていった。
この時の心境:

「…破水後の痛みに耐えられるだろうか。
もうちょっと待ってもらおうかな…」

まだ覚悟が出来てなかったらしい

12時少し前、陣痛が来ている時にBabyが変に動いた。
母の反応は
「うぎゃっ!!」
Babyの心拍数を測るモニターでもしっかりその動きがとれてジョセフ君も
「聞こえたよ、今の動き」
って。
そして次の陣痛が来たとき…

!!!!!

妻の突然の反応にジョセフ君が

「…何?!」

とかなりの疑問色を顔に浮かべて聞いてきた。

「…破水したかも

今までの出産、自分で破水したことは一度もない。
毎回、ドクターが人工破膜。
だから初めて体験した破水。
すっごく驚いた。
ジョセフ君もすっごく驚いた。
私の羊膜、破れるのねー!!

看護婦さんを呼ぶとまず子宮口チェック。
6~7cm。
破水後は進行が早いと伝えていたので、出産に必要な道具が全て揃えられ、私のOBドクターもやってきた。
陣痛はクッションがなくなったので、明らかに強くなった。
最初は何とか呼吸で逃していた痛みがどんどん強くなって、
「これ、いつまで続くんだろう」
と思うように。
痛みに弱いShantiaは足から血の気が引いてかなり冷たくなった足がガタガタ震える始末。
何で痛みが耐えられないレベルに来ると寒気がするんだろう??
看護婦さん&ドクターは
「いきみたくなったら教えてねー」
って。
まぁ、経産婦ですからね、いきみたい感覚は分かってますよ。
妻が陣痛になんとか耐える横でジョセフ君はドクターに勧められて、Babyを取り上げる準備。

どんどん強くなる陣痛。
回を重ねる毎に痛みが増すからBabyが降りてきてるんだろうなぁ、とは分かるがまだいきみたい感ではない。
この辺が一番つらい。
そしていよいよいきみたい感!!!
外でスタンバイしてたドクターも入ってきて、ベッドが分娩台に変えられた
(これ、過去2回は間に合わなかったからね)
準備がササッと完了したところでドクターが
「はい、いつでもいきんでいいわよー」
と指示。
ここまで来れば、終わりが見えるからまた頑張れるのよね


だけど!!
いきんで頭が出たと思われる時点で期待していた楽な感覚がなかった
確か今までは頭が出た瞬間、ふっと楽になったはずなんだけど。
ドクターは
「いきんで!!」
と指示を出してきたのでいきみましたけどね、何が起こってるのかさっぱり。
なぜか看護婦さんの数が増えていてドクターが必死でBabyを出そうとしていることは分かった。
気付くと看護婦さん達が足を思いっきり体側に押してくるし。
出産の痛みだけで痛いのに、非常にきつい姿勢になって余計辛い。
何かよくわからないけど、慌しい光景が繰り広げられた後に無事Baby誕生
間髪置かずに胸の上にポンッと置かれた。

看護婦さん&ドクターはみんな口を揃えて
「大きなBabyねー。
あなたのどこにこの子が入っていられたのかしら~??」
って。
ジョセフ君も横でうなずいてるし。
…そんなにでかいのか、この子は。

破水後、50分でキリ誕生。
つまり陣痛らしい陣痛(英語ではActive Labor)の時間も50分。
病院に着いてから4時間半での出産は最短記録!!
おかげで出産後の私の笑顔にも余裕がある



アレックスの出産後は顔に疲れがはっきりと出てたんだよねぇ。

そして今回は初めて痛み対策の薬ゼロ!!
シャーちゃん&ティアのときは無痛分娩、マイキー&アレックスのときは点滴に痛みを和らげる薬を入れてもらったけど、今回は何もなし!!
日本並!!

これだけだと安産らしいけど、言い切るのは難しいらしい。
なぜなら…

あの慌しい光景、実は肩甲難産というものだったらしい。
つまり、頭が出た後にBabyの肩が産道にひっかかって出られなくなるというもの。
足を体側に思いっきり押すことで産道が少し広がるらしい。
そして看護婦さんたちがおなかを押し、ドクターが手でBabyの肩を出す、と。
日本のサイトでは4000gを超える巨大児に時々見られる、とあった。
確かにキリは4200gで巨大児ですよ。
でも今回は更にコルトンサイドの広い肩幅も原因らしい。
この肩甲難産になると、その辺にいるスタッフ全員が借り出されるようだ。
そして肩がつっかえた後で無理矢理出されているので、Babyの肩や腕が出産後何度も慎重にチェックされる。
キリはちょっと青あざが出来たくらいで済んだんだけど、ケースによっては骨が折れたり死産になったりすることもあるらしい。
この肩甲難産になる可能性は3%くらいらしいんだが、一度なると次もなる可能性があるとのこと。
相当大変なことらしい。
キリ、無事でよかった。

ドクターが無理矢理腕をつっこんでキリを出したので会陰縫合の必要がありまして。
ドクターは
「ちょっとだけ縫う必要があるわねー」
と言いながら縫っていたけど、ジョセフ君が言うには
「Shantiaちゃん、血まみれもいいところだよ」
って。
どっちを信じようか?
確かに生まれたキリの両耳は血で覆われてたけどね。

最後の最後で難産になったので、取り上げる準備をしていたジョセフ君は事の次第を見守るだけに終わった。
その代わり、キリの余分なへその緒を処置室で切らせてもらえたらしい。



そして看護婦さんが親切に写真を撮ってくれた、と。

こういう大変で難しいことって産んでいる本人が一番最後に知るのよね。
アレックスが首にへその緒を巻いて出てきたってことも最後に知ったし、今回キリが大変な状況になっているってことも全てが無事に終わってから知ったし。

で、ジョセフ君が言うにはキリの頭が出ると同時にドクターはへその緒をグルッと取ったらしい。
つまりキリもへその緒を首に巻いてきた、と。
ジョセフ君が驚いたのは、ドクターがキリの頭が完全に出る前に既にへその緒を取る準備をしていたこと。
「なぜ首に巻きついてるって分かったんだ?!」
と非常に驚いたらしい。

私のOBドクター、実は検診のときは決していい先生には思えない。
30分~1時間待って診察時間は5分ないし、質問を聞く時間もほとんどないから。
ジョセフ君といつも
「次もしユージーンで妊娠することがあったら先生を変えようね」
と言っていた。
でも頻繁に緊急手術に呼ばれていたので、手術は上手なんだろうなぁ、とは思ってた。
どうやら、病院で行われる処置全般上手らしい。
今回の出産で夫婦そろってドクターをかなり見直したね。
なんだかんだ言って、出産時の技術で頼りになる先生が一番安心だよね。


ってことで、今回の出産、初めてのことだらけでした。
自然破水
Active Labor1時間弱の最短記録
痛み止めゼロの自然分娩
肩甲難産
4200gの巨大児!!
キリは独特な個性の持ち主かもねー。