初検診

８週＆２日目にして今回の妊娠初の検診に行ってきた。
こっちは８週目でやっと看護婦さんとの検診があり、１０週目以降で初めてOBドクター(産婦人科医)との検診が可能。
８週目検診では主に過去の妊娠・出産の経歴や家族の病歴、妊婦さんの嗜好暦などをチェック。
で、家族の病歴のところでShantiaの父様が糖尿病だったことを告げると、

「あら、そうなの。
近い親族に糖尿病の人がいる場合はグルコーステストを８週目検診でやるようになってるのよ。
時間あるかしら？」

って。
グルコーステストというと、妊娠中盤で毎回やる"あれ"ですな。
砂糖たっぷり炭酸水を一気に飲んで１時間後に血液検査をして血糖値を調べるってやつ。
Shantiaはこのテストが嫌いである。
それを今やれ、と。
過去５回の妊娠では中盤一回だけだったけどねぇ。
基準が変わったのかしら？

オレンジ味よりは好評らしいレモンライム味のグルコースジュースを手渡され、

「じゃ、それ５分以内に飲み干してね」

と指示された。
検診に来る前にちょっとおなかが空いていたんだけど、空腹にこの砂糖炭酸水は非常にきつかった！
２oz(＝60cc)飲んだところで頭痛はするわ、吐き気はするわ。
でも吐いたら後日また来て同じことをしなきゃいけないので気力で10oz(＝300cc)飲み干した。
コツは出来るだけジュースのことを考えずに飲むこと。

8週目検診自体はスムーズに終わり、後は待合室で血液検査の時間まで待つ。
時間になってLabの看護婦さんに呼ばれ、早速採血。
高さ7cmくらいの試験管に４～５本って感じかねぇ。
とりあえず針が刺さる瞬間、血を抜かれている間は腕を見ないように努力してみた。
ちょうど横の壁に看護婦さんの子供たちの写真が貼ってあったからそれに集中。
でもちょっとやばいかも…。
途中で看護婦さんが
「気分はどう？大丈夫～？」
と聞いてくれて
「大丈夫であると思いたい…」
と答えるShantia。

言葉とは裏腹にShantiaの気分は急降下。
両耳が詰まった感覚に襲われ、一瞬目の前が真っ暗になり、頭がくら～～～っと回る感じがしてきて、胃のほうは無理矢理飲んだグルコースジュースが喉のあたりまで戻ってきている感触。
いつ採血針が抜かれたのか気付かなかったから。

看護婦さん、壁を向いて相当青白くなっていただろうShantiaに
「だ、大丈夫??」
と声をかけてくれた。
別の看護婦さんまで
「クラッカーでも持ってこようか？」
と心配してくれて。
Shantiaは
「いや、クラッカーよりも…念のためバケツを…相当気持ち悪い…」
と答える。
看護婦さんが慌ててゴミ箱を持ってきてくれて、いつ起こってもおかしくない吐きに備えて顔をゴミ箱に埋めたはいい！
が、このゴミ箱、Labにあるゴミ箱ですからね、アルコール脱脂綿がいっぱい入っていてその匂いは強烈だった。
「こ、このゴミ箱、匂い強い…」
と言うと、
「!!そうよね、脱脂綿いっぱいだもんね。
はい、こっちは空っぽだから!!」
と別の空のゴミ箱を渡してくれた。

何回か吐きそうになりながらゴミ箱に顔を埋めたまましばし固まるShantia。
頭の中は
「…この図を子供たちが見たら爆笑するだろうなぁ。
ゴミ箱に顔をつっこんでいる母、だもんねぇ」
ととても冷静。

３分ほど経ったら吐き気がずいぶん収まってもうゴミ箱は必要なくなった。
それから更に２分ほど座っているとめまい＆頭痛もずいぶんよくなった。
看護婦さんたちは
「大丈夫？お水いる？クラッカーもあるよ??」
と妙に青白い妊婦を気遣ってくれた。
とりあえずお水をもらって帰ろうとすると、
「Labの待合室のイスにしばらく座って様子を見てね。
運転できる状態まで回復するまでは帰っちゃダメよ」
と言われ、今から運転しなきゃいけないことを思い出した。
素直に指示に従い、Lab待合室のイスに座るShantia。
気分の方は60％くらい回復していたかな？
でも今度は手に持っていた水がとにかく冷たく感じてね。
血を抜かれると一気に体温が下がるよね。
ついでに耐えられない痛みに襲われても体温がぐっと下がる体質らしいし。
持っていた水がこぼれるんじゃないかと思うほどガタガタ震えだして、
「これじゃ運転は危ないねぇ」
とまたまた人事みたいな判断を下す脳。
しばらくして看護婦さんが様子を見に来てくれたので、体温が下がる原因になっているらしい水のコップを看護婦さんに受け取ってもらい必死で手を温めるShantia。
その後、ようやくLabを後にした。

帰ってからジョセフ君に出来事を話すと心配してくれたのと同時に妻がゴミ箱に頭をつっこんでいる図を想像して笑われた。