富士山が世界文化遺産に登録されました。
私が富士山に登ったのは、約28年前です。
当時も人気はありましたが、今とは比べ物にならない位登山者は少なかったです。
きっかけは、その年の2月に静岡県に観光で行った時に見た富士山に一目惚れしたからです。
その雄大で美しい姿に圧倒されました。そして、登りたいと思いました。
今考えれば無謀ですが、1度も登山をした事が無かったのに、その夏に登ったのです。
とても簡単に思っていました。誰でも登れると信じていました。
若かったせいか、登りは順調でした。日の出の前に頂上に着きご来光を待ちました。
頂上から見るご来光は、神々しく自然と手を合わせていました。
眼下に広がる雲海は素晴らしく、雲の絨毯のようです。今もはっきりと思い出せます。
でも、下りになって楽しさは直ぐに苦痛に変っていました。
膝が痛くなり、泣きたい気持ちで下りました。頑張って登り過ぎ、そのつけがきたのです。
もう2度と登りたくないと思った富士登山が、私の登山の原点です。
「富士山に登らない馬鹿」「富士山に2度登る馬鹿」といわれるそうです。
世界文化遺産になった事で、もう1度登って馬鹿になるのも良いかなと思ったりする今日この頃です。
NHK「クローズアップ現代」の映像です。本当に美しいです。
