竹村整骨院

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私、竹村院長が食べ物から健康までノンジャンルでかきつづります。  
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「痩せたきゃ食うな(長文)。」

今月号の「ターザン」も相変わらず筋肉鍛えましょう的な記事が

誌面に踊ってましたが、いい加減あのスタンス、腹立つんでんすよね。


筋肉を鍛えることには文句はありません。

エクササイズで体力が付くって考えにも賛同します。


でもね、筋トレしたって痩せませんよ。

いや、筋トレを含め、他の運動したって痩せませんよ。

だからダイエットのための運動というのは、院長的には大いに異議アリ!


そりゃー学生が部活でやってるようなレベルでやりゃあ、多少は脂肪が

減るかもしれないけど、そんなの社会人には現実的に無理な話。


ダイエットのために運動という手段を選ぶかどうかは個人の価値観の問題ですから

そこは自由なんですが、脂肪を減らすための運動量というのを正しく知る必要が

あると院長は思うわけです。

知った上で、痩せるための手段として運動を選ぶか!?と問いかけたいです。


例えばウォーキング。


普通より速めに1時間歩いて消費するカロリーは4×60の

240キロカロリーってとこでしょう。

※ここの計算についての説明はめんどくさいので省略。でも合ってます。

じゃあウォーキングで240キロカロリー消費したってことになりますか?

ノン!

人間、寝てない限り普通にしてたって1時間で100キロカロリーくらいのエネルギーを

基礎代謝で消費してるんです。

だから、ウォーキングした人としてない人の差は1時間で100キロカロリーちょい。

おにぎり1個以下です。


運動が好きでやってる人にはケチをつけるつもりは全くありませんが、

好きでもないのに、歩けば痩せると思ってる人には、本当のことを知ってね、

と思ってしまいます。


だって、いろんな本やなんかで歩けば痩せるって言ってるんだもん。

そう思うのも無理ないけど、ウソだよあんなの。


1時間のウォーキングを毎日毎日続けるのが楽か、3食のご飯の量を毎回おにぎり

1/3個分づつ減らすのが楽か、それを判断するのは個人の自由です。


でもウォーキングの効果を過信して、楽な選択をしてない人がいるなら

メディアの責任もあると思います。


あと、今だに耳にする「筋肉を増やして基礎代謝を上げ、太りにくい体に!」ってやつ。


イメージで煽るんじゃなくて数字を出して、読者に考えさせろ!といつも憤ります。


基礎代謝ってのは黙ってても人間の体が勝手に消費しているエネルギーのことで

1日のエネルギー消費の7割が基礎代謝です。

車で言うアイドリングだね。


でも基礎代謝でエネルギーを消費してるはほとんどが内臓や脳であって、

骨格筋が熱を産み出したりして消費してるのは基礎代謝のうちの25パーセント。

多く見積もってせいぜい30パーセント。

これは数字にすると350キロカロリーってとこです。

骨格筋が一日に消費する基礎代謝量が350ですよ!?


筋肉の量を増やして基礎代謝を上げるっていう意味がどれだけ机上の空論かおわかりですか?

大学のラグビー部の選手を鍛えに鍛えて、1年間で増やせる筋肉の量が多くて3%。

いやもっと少ないな・・・


社会人の我々が1年で筋肉の量(体重じゃなく筋肉です)を1パーセント増やせたら

奇跡といっていいんじゃないでしょうか。

不可能ではないでしょうが、相当・・・


そこで増える基礎代謝は計算できますね。

350×0.01=3,5キロカロリー


1年かけて奇跡に近いトレーニング効果をあげて付いた筋肉が今までよりも

余計に消費するカロリーが1日あたり5キロカロリー以下。

あめ玉半分にもならない。


あまりにアホらしくてずっこけるのは院長だけでしょうか?


もちろん人間の体ですから、数字どおりにはならないことも多いでしょうが

この辺の理屈を「ターザン」系の雑誌は隠します。

根幹が揺らぐからね。

大事な真実をうまく隠してイメージで煽る。


でも読者は人間の体の恐るべき燃費のよさを知るべきです。


運動して痩せた!というものの大多数は、運動をすることによって減量への意識が芽生え

無意識に食事量を減らしてることによるものです。

運動してるから多少食べてもいいんだ!って人が決して痩せないのは運動の効果が

ダイエットということに関して言うと哀しいほど薄いってことの現れです。


痩せたい人は飯減らせ!  

これだけです。



院長が別に痩せてないってことは今回の記事への反論にはなりませんので、あしからず。


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