内村特殊法務事務所、ただいま営業中

免許取消の回避&軽減、つまり免許停止にしたり処分無しにすることに関しては日本一を標榜しています。

正義の味方は免罪符ではない(後編

2016年03月07日 | 交通違反
昨日の続きです。

今回の御依頼者様は
免許の更新を忘れていましたが、
あくまでも『うっかり』つまり故意ではありませんでした。
これだけなら『過失』ということで多少怒られる程度で免許取消などにはならないのが通常なんですが、
場合によっては過失とはいえ『うっかり過ぎる』と評価される可能性もある状況でした。

ただこういう微妙な状況だからこそ捜査は慎重を期さなければならないはずでしたし
適切な取調べでなければならないはずでした。

しかし担当警察官がやったことは
証拠も残る範囲としては
・御依頼者様の主張は全く聞かずに調書を作成、
・話していない内容を勝手に記入
・署名の強要、
など、

証拠の残らない範囲としては
威圧的な取調べや、後日勇気を振り絞って警察署に電話した時にも恫喝されて電話を一方的に切られるなど、
御依頼者様は女性ですので取調室で数人の警察官から威圧的な取調べを受けたり、一縷の望みをかけた電話でこんな対応をされたら
現実的には「こんなやり取りを繰り返すくらいならもう免許証なんていらないから関わりたくない」と思っても仕方ないところです。
しかし御家族の事情などもあり、自分の違反や落ち度で免許証を失うなら諦めも付くものの言うべきことも言わないで強引な処分執行を受けるわけにはいかないと決意して僕の事務所に相談に来てくれました。

そして正式に御依頼を頂き行動となったんですが
じつは今回のような案件はそれほど主張として難しいものではなく
『正しい内容を正しい方法で主張する』これだけです。

ただ【なにが正しいか】というのは人それぞれで微妙に違います。

ちなみに今回は担当警察官に「僕の事務所が御依頼受けてますのでよろしくね」とお伝えしながら
御依頼者様の主張をきちんと伝えて適切な手続きを求めただけです。
もちろんその為にいろんなことをしましたが、目的としてはそれだけです。

結果御依頼者様によれば
再度の取調べ以降は担当警察官の態度も一変し、
「最初の取調べで十分だよ、時間もないんだよ」と言っていたのが非常に長時間をかけてきちんと取調べもしてくれ
ほとんど揉めずにこちらの希望通りの供述調書も作成してくれました。

もちろん最初の取調べの調書が完璧な状態で出来上がって、その後の検察庁での取調べでも調書はそのまま届いていますので
結局は同じことを言うだけです。
結果検察庁では処分なし。

そして免許証の処分も待てど暮らせど連絡がなく、半年ほど経過して運転記録証明書を取り寄せると
・・

・・・・

・・・・・

違反履歴に無免許運転は記載されておらず
無事故無違反のSDカードが同封されていました

最初は「お前なんか免許取消だ!」とまで言われていたのに
完全に処分無し、途中で諦めていたら罰金+無免許運転で2年間は免許証の再取得ができない状況でしたが大逆転が叶いました。

取調べでは御依頼者様一人ですので恐かったと思いますし、不安感もあったと思います。

でも良い結果が出て良かったです。

なお、今回の費用は、実質的な業務の数自体は少なかったので、
費用的にはだいたい10万円ちょっとでした

運転免許取消の回避&軽減専門で25年の内村特殊法務事務所
代表行政書士:内村世己
URL:http://www.seiki-office.jp/
東京都新宿区歌舞伎町2丁目45-5永谷ビル703
TEL03-5285-1840:090-9341-4384