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正義の味方は免罪符ではない(前編

2016年03月06日 | 交通違反
今回のお題は
【免許更新を忘れていて運転した無免許運転】

この場合、たいてい故意にやったわけではなく
たまたまうっかりしていたというのがほとんどですので
わざとではないという理由で処分無しになることが多いです。

ただし
免許証の住所と現住所が違う(引越しなどで住所変更をしていない)場合や、
更新のハガキを見ているけど見た事を忘れていた場合、あるいは嘘を言ってる場合などには
故意または重過失による無免許運転ということで免許取消になってしまう場合もあります。
重過失⇒ここでは『物凄く大きな過失』と受け取っていただければ十分です。

そして今回の御依頼者様は結構微妙な状態でした。
正直なところ過失とも重過失とも取れるものですが、
こういう時こそ取調べの際の受け答えが重要になってきます。

何故なら
最初の窓口は警察官ですが、この人は検挙するのが仕事であって処分を決めるのは仕事ではありません。
そして処分を決める人、罰金なら検察官、免許証への行政処分なら都道府県警の免許本部の人達は
最初の警察での取調べの調書を基本にして進めていきます。

だから最初の取調べの受け答えは非常に重要ということです。

僕はよくブログでも書きますが、
警察嫌いのジャーナリストは警察官は腐っているなどと言いますが
実際にはちゃんとしている人がほとんどです、もちろん不祥事もありますが
それは現実問題としてどこの会社でも団体でもあるレベルで、本来あっちゃいけない機関だから大騒ぎになるだけだと思っています。

ですので頭のおかしい警察官というのはごく少数派なのですが・・・
警察官というのは基本的に正義感の強い人がなる仕事です。
ですが『最も平常心で人を傷つけられるのは自分の行為が正義であると考える人』などといわれるように
捻じ曲がった正義感は時として『悪人を懲らしめる為なら違法行為もやむなし』という行動に出ることがあります。

ここで問題はその相手が本当に悪人ならある意味正しいかも知れませんが
最初の捜査の時点では悪人かどうかの判断は主観でしかないということですし、
もっとタチが悪いことにその行為が違法であるという認識すらない人もいないわけではありません。
そうなると「自分は正義の味方なんだから多少行き過ぎても問題ない、なぜなら正義の味方だから!」と視野狭窄に陥ってしまいます。

ちょっと長くなりましたので続きは次回

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