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43秒の高密度結晶

2018年05月16日 | 格闘技とかスポーツとか
去る5月12日
ZST(ゼスト)というプロモーションで
ヒデズキック所属のコースケこと中島康輔が出場しました。

このコースケ、
元々大手のジムでトレーナーとして活躍していたので
トレーニングの知識や体づくりに関しては一級品。

今は自らのスタジオ
【世界一敷居の低いパーソナルジム HKスタジオ】
http://hk-studio.info/index.html

で店長として辣腕を振るい
ヒデズキックでもインストラクターとして人気です。

常に節制している体は普段からこの通り、

試合時にはここから更に5キロくらい落とします。

格闘技の実績としてもブラジリアン柔術では紫帯を修め、
柔術の大会でも連勝、プロMMA(総合格闘技)でもデビューから2連勝と勢いに乗っています。


しかし下で実績を積めば当然次に控えるのは格闘技界のお約束
【期待の新鋭同士の潰し合い】です。

そして今回対戦する駒杵選手、
聞けば柔道の全日本クラスだとか・・・

ちなみに柔道の全日本クラスというのがどのくらい強いかといえば『県大会優勝』くらいの選手なら秒殺するような感じだと思いますし、組み技の切れや体の強さでは普通~トップどころのプロ格闘家と比べても圧倒的な差があります。

五輪競技のトップクラスというのは
それほどに生物として強いです。

当然キャリアもあれば
柔道という物凄い競技人口の中で勝ち抜いてきたわけですから
ピンチからの脱出や、ギリギリの競り合い、僅かなミスで墓穴を掘ることなど、
プロ格闘家としてのキャリアはコースケの方が上ですが、格闘技の修羅場経験という意味では大きな差があるといっても過言ではありません。

しかし、過去の試合を見る限り
まだまだ総合格闘家としては未完成ですし付け入るスキはいくらでもあります。

実際、試合前の僕の感覚としては6対4でコースケ有利と思っていました。
理由としては総合格闘技はグローブが小さいので打撃のディフェンスがしにくいことと、一発のダメージが大きいので良いパンチ一発で終わってしまうことも多いこと、そしてコースケの打撃はそこらのキックボクサーにも引けは取りませんし、ブラジリアン柔術やレスリングのテクニックと打撃をうまくつないでいく技術に関しては一日の長があるため投げて押さえるだけでは終わらない『総合格闘技』という競技では勝機は十分にあると考えていました。

そしていよいよ試合開始、
どっしり構える駒杵選手に対し軽快なステップを踏むコースケ、
ここで思ったのは駒杵選手微妙なフェイントに乗ってきません。

最初は動じてないのかとも思ったんですが、
よく見るとそれ以前にフェイントであるという感覚も無いような感じで予想通り打撃への対応がまだまだです。

その刹那に
コースケが遠間から一気に踏み込んで左ストレートを叩き込みます。
辛うじて直撃を免れたとはいえ駒杵選手膝から崩れ落ちるダウン!!!

コースケもすかさず追撃をかけますが、
ここでコースケはそのまま滅多打ちにするのではなく
相手のバックを取ってチョーク(首絞め)を狙います。

元来組み技主体で実績を積んできたコースケですので
勝負の際で最も自信のある動きが自然に出たのかもしれません。

この時駒杵選手はほんの一瞬ですが意識はなかったと思います。
それでも首を取らせず、バックを取ったコースケを少しづつ前に落として窮地を脱出、
そのまま立ち上がった時にはコースケの左腕と首を抱え込むような態勢を作っていました。

おそらくその形は狙っていたと思います。
もちろん最初からいきなり取れる形ではありませんので
『こう来たら・・・こう』という練習を、色んなパターンできちんとやってきた結果なんだろうと思います。

更にその態勢のままで投げを打ってテイクダウン、
寝技の状態になっても締め付けを緩めずに試合時間は1ラウンド43秒、
コースケ無念の一本負けを喫してしまいました。

試合時間はたった43秒ですが
それは実力の差ではなく、お互いが必殺のチャンスをものにしようとした。
そのチャンスが試合開始直後に訪れた。
それだけの話で、短時間とはいえ非常に意味の大きい試合だったと思います。

コースケの打撃の鋭さは際立ってましたし、極めに行く流れも決して悪くはありません。
今回の試合の流れでは駒杵選手の組み力が勝っていて、それが勝因になったという事です。

結果を見てからならなんとでも言えますから、僕は選手の判断には『間違い』は無いと思っています。
お互いがちゃんと強さを出せた良い試合だったと思いますし、ちゃんと練習したことを出せたコースケに対しては
『良かったよ』と賛辞を送りたいです。

そして駒杵選手の
一旦いい形を作ったら絶対に緩めない組み強さや、
ピンチに陥っても気持ちが切れずに対処できる粘り強さも見えました。

しかしプロとしてこの辺りというのは
他にも同じくらい強い連中というのがウヨウヨしています。
そいつらは当然自分が闘うかもしれない選手の試合もチェックしています。

そういう意味では今回の二人は
良いところも出た一方、悪いところも出てしまった面もあり、
それをライバルたちに知られた試合でもあります。

しかし、だからこそ練習に張りが出ますし
話さえしたことのない、まだ見ぬ対戦相手との切磋琢磨が生まれてくるのだと思います。

単なる一試合ではなく【そこまで】と『そこから』がちゃんとストーリーとしてつながる。
それが格闘家個別の物語になっていくからより感動が生まれるんだと、僕は思います。

運転免許取消の回避&軽減専門で25年の内村特殊法務事務所
代表行政書士:内村世己
URL:http://www.seiki-office.jp/
東京都新宿区歌舞伎町2丁目45-5永谷ビル703
TEL03-6356-7386:090-9341-4384

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