清純blog

本門佛立宗 常住寺住職・高野清純のブログ

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2010年10月03日 | 日記・エッセイ・コラム

今年・平成22年2月に引退した、元横綱・朝青龍関(30歳、モンゴル出身、高砂部屋)の引退披露大相撲が10月3日、東京・両国国技館で行われた。1万人近い観衆が集まり、土俵内外を騒がせ盛り上げてきた横綱の最後を惜しんだ。
断髪式では約380人がはさみを入れた。大銀杏を落とした後、「複雑な思いでいっぱい」と11年間の土俵人生を振り返った朝青龍関。生まれ変わったとしたら「大和魂を持った日本人として横綱になりたいと思う」と話した。(産経新聞より)

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この記事を読んで、20歳の時に一つ上の先輩が言った言葉を思い出した。

「俺は、次はアメリカ人に生まれたい。アメリカ人として、ブルーススプリングスティーンの歌を愛したい」

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この言葉を聞いてから約四半世紀が過ぎたが、ボクは今でもこの時のコトを、景色までも鮮明に覚えている。

ブルーススプリングスティーンを深く愛した人の言葉である。あまりにスキなので、生まれも育ちも、目線もニオイも、好き嫌いも、景色も触感も。全て、スプリングスティーンに近い感性を持てる環境に生まれ合わせて、言葉の意味も、感覚も、間合いも全てピンとくる状態で、スプリングスティーンの歌を聴きたいんだというのである。

地球は広い。国と国との境目は、言葉や距離だけじゃないんだということを痛感した、弱冠20歳の真夏の思い出である。

しかし感覚の違いというものは、身近なところに山ほどある。やはり、人の数だけあるのだろう。

ボクは法華経本門の、佛立の信心を信じ敬う僧侶である。だから、みほとけのお心に違わず、恩師のご薫陶を忘れるようなことなく、仏道修行に精進せねばと思うばかりである。

お前それは違うだろ?そんな恩師のお言葉が、寂光から聞こえてくることのないように、日々戒めの心を、懺悔改良の心を、忘れてはならないと自分で自分に言い聞かせてみた。


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