清純blog

本門佛立宗 常住寺住職・高野清純のブログ

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川をこえて

2012年01月28日 | 生活圏 関東 東京都 北区

新荒川大橋を渡りきって左方向へ進むと、JR川口駅までの間に数軒のご信者宅がある。

今日は十二月田でお講があり、帰りに年配のご信者を乗せて、122号線を本町ロータリー方面へと

クルマを走らせた。本町の自宅までは、10分もあれば着いてしまう。

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昔からのご信者で、私が幼少の頃には現役でバリバリご奉公されていたのを、昨日のことのように思い出す。

なんでも、今年80歳になるという。

とても上品で、ものごし柔らかなお人だ。まるで往年の大女優を思わせるような出で立ちは、

オードリーヘップバーンの映像と同じく、白黒で脳裏を過ぎる。そんなイメージなのである。

ここ数年で足腰の軟骨をやられたそうで、神経に障って、たいそう痛いという。

それでも、信行ご奉公への意欲は衰えを知らない。

「寒参詣のご供養調理も参加したいんですよ。」

「だけどね。カラダがいうことを聞いてくれず。お寺に行っても足手まといで…。」

「ホント。くやしいですね。」  こう、コメントされていた。

日中のお寺参詣にはよくみえる。バスを乗り継ぎ、ゆっくり、ゆっくりと参ってくるのだろう。

東京都北区と埼玉県川口市の境界には、一級河川の荒川が流れる。

赤羽で新河岸川と合流し、岩淵水門から隅田川が分かれる。

鳥瞰すると、ちょうどXの文字に川が流れていて、新荒川大橋がそこを南北に渡しているカッコウだ。

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この長い橋を、昔は12分で歩いて渡ったという。

お寺まではさらに、徒歩30分はかかるだろう。

歩いてお寺にお参りし、それから板橋の学校へ勤務しにまた歩く。

これが日課だったとのことだった。

いまはクルマがあって、ものの15分でお寺と本町を行き来できる。

ありがたいことだ。

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暖房の効いた車内にこしかけ、日だまりでニッコリと微笑みながら、そんな昔話を聞かせてもらった。

耳が遠いが、クルマの中など狭い空間では、いくぶん良く聞こえると喜んでいらした。

連合内のご奉公がある日は、この家に寄ってからいっしょに参ることにしようと思う。


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