ご教歌 こぞよりも ことしはひろめ まさらんと おもへるけふの 初まどひかな
大 意
去年よりも今年はもっと気張って、お教化・参詣ご奉公に気張り、
「一人でも多くの人達を尊い上行所伝の御題目を伝えていきたい」と
真剣な思いで、初御講にお参詣された人々の心意気を、
開導聖人は大層およろこびあそばされ、お詠みいただいた御教歌です。
▽こ ぞ …… 去年
▽まどひ(まどい) ……(団居・円居)
1、人々がまるく居並ぶこと。車座(くるまざ)になること。
2、1か所に集まり会すること。特に親しい者どうしが集まって楽しむこと。 団欒(だんらん)
御指南
弘通広宣を祈るは如来の御使也 諸天此人を守護し給ふ
また我身の罪障消滅には一切衆生を御法をもて助くる是第一也
昨日・19日は、別院の吉田さんで甲お講が奉修でした。親子三代のご家族です。
ご主人はすでに帰寂されています。
ご生前はお導師から、「別院ができて、お寺になったら、初代の局長をやってちょうだいね」と
お言葉をいただき、そのつもりでご奉公されていた方でした。
奥さんはお年を召されましたが、昨日は家族がお手伝されて、新春・甲お講の席主をご奉公されました。
お年ですから一日の大半をご自宅で過ごされます。昨日は久しぶりにお会いできて、本当に嬉しく思いました。
お会いすると、佛立信者らしさ、あつい志し、そういう雰囲気が空気で伝わってきます。
言葉をかわす前からもう、「やっぱり、この人はすごい。」そんな風に感じてしまうのです。
畏敬の念をおぼえるとか、威圧感があるというのではありません。
言うなれば、慈しみのかたまりのような雰囲気です。それが、言葉を交わさなくても伝わってくる。すごいことです。
昨日は、ご家族ともいろいろお話しできました。
お参詣者みなさんも、「今年一年、去年よりもがんばっていこう!」と、こんな風に思えたお講席だったと思います。
なぜか涙がでてきました。穏やかな雰囲気のお講席でした。
でも、みんな志気(士気)が上がったんじゃないかと思います。そんな、「初まどい」でした。