あたしのため。

2020-04-20 11:00:00 | 物語2。
更新のお休みを頂いていた間も、
このブログにいらして下さっていた皆様、
ありがとうございます。

愛犬や家族は、低空ながらも、
なんとか過ごしております。

まだバタバタ生活の中で、少しずつ
書いた物語です。
今までのペースより更新頻度が
落ちるかもしれませんが、
できるだけ、続けていきたいと
思っております。

読んでちょっとでも、ほわりとした
心になっていただければ幸いです。














それでは、いつものようにいつもの言葉を。












相変わらずの、
妄想なあたしの世界です。
妄想な世界なんて、と思う方は、
お読みになりませんように。


そして、
クレーム、苦情、ツッコミなどは、
ご遠慮下さいませ。

お互いに、
いい気分にはなりませんし、
私も凹みますから。。。
ご勘弁下さいませ。












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あたしのため。










あたし牧野つくしは、
英徳の大学を出て、とある
大企業に内定を貰い、
入社した。

誰にも相談などせず、
当時からお付き合いしてた
彼のいる会社を目標に。

今思えば、大学時代は、
資格取りにバイトなどに
あけくれた。
おかげで、今のあたしがある
んじゃないかと思う。

彼に一言でもいえば、
すんなりと通っていったで
あろう就職の道をあたしは、
ほかの就職を希望する人々と一緒に
受けたんだ。

でもね。やっぱり、
最終面接まで受かっていった時は、
なんともまあ、ホッとしたというか、
微笑む余裕が有るくらいの度胸で
受けたんだなぁ。

ってことで、内定を頂いて、
今は、総務部に配属されて、
色んなことを学んでる。
総務部って、ホント色々な
仕事があって、やりがいがある
なあと思ってる。

教育係の佐藤先輩には、
親切にしてもらってて、
褒められて育ててもらってる。
同僚とも、上手くいっているし、
ほんと、良い職場に入ったなと
実感してる。

そんなあたしを見守ってくれて、
彼との関係も良好。
彼と一緒にいることで、
彼の家族に良くして頂いている
ことで、それが気持ちの自信と
なっていった。

彼の家でくつろいでいた時のこと。
彼が、話し出した。

「そういえば、週明けに
異動がでるよ。」
「え?あたし?どこに異動?」
「秘書課に異動して、俺の下に
ついてもらうことになった。」
「秘書課?あきらさんの下?」

「うん。親父とも話してね。
折角、語学も堪能も資格もある
つくしのためを思っての異動。」
「あたしのため…。」
「ああ。俺がそばにおきたいってのも、
かなりある。」
「あきらさん…。」

顔が赤くなるのがわかった。
あきらが、つくしを引き寄せる。

「愛してるよ。」
「あたしも。。。一生懸命お仕事
します。」
「うん。宜しくね。」

その後は、甘い甘い時間を過ごして、
彼にあたしが家に戻る時の車の中で、
首に手を回されてつけられたネックレスと
指にはめられたのは指輪だった。

「プレゼント。」
「あきらさん!」
「ネックレスはともかく、指輪は
つけておいて欲しい。」

左手薬指にはめられた指輪。
控えめだけど、上質なプラチナの
指輪。。。

「色々と連れて歩くことになるから、
男避けにね。」

チュッとその指輪にキスをしながら言う。

「わかりました。つけておきます。」
「ん。良かった。」

ホッとした顔をしたあきらに、
フッと微笑んでみせた。
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