里山人雑記

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健康志向...??

2019年12月20日 18時12分14秒 | Field Note<観察>
寒い日々が続きますね。
今日は先月撮った...

カルガモ Anas poecilorhynchaです。
健康のための寒中水泳というわけではありません。あー、いや、ある意味、健康のためかも...

多くの鳥が、たいてい定期的に水浴びをするようです。羽毛についた異物や寄生虫を落としたりするためとも言われますよね。
そういう点では、たしかに健康のためとも言えるかもしれません。

2019年12月19日 21時25分37秒 | Field Note<観察>
昨日予告してしまいましたからね…笑
今日は鵜を。
ぽかぽか陽気のなか、日向で暖かそうな

カワウ Phalacrocorax carbo です。
地元で見られる鵜の仲間には、カワウ、ウミウ、ヒメウがいますが、これらのうちカワウとウミウは外見上よく似ています。
同定には、嘴の基部を見る方法、顔の白い部分の広さや形をみる方法、羽毛の光沢感や色をみる方法などがあります。
特に嘴の基部は、角度次第でくっきり見えるので、最もお手軽な同定方法と言えますね。とはいえ、少し羽毛が基部にかかったりするだけでよくわからなくなってしまうので、そこだけで同定するのはやはり危険。
これを大前提に、基部の特徴について少々。
嘴の基部、とがって見えるのがウミウ。丸っこいのがカワウです。ネットで検索をかけるとすぐに出てくると思うので、検索してみてください。
この個体の場合、基部の該当箇所はとがっておらず、丸っこいです。また、顔の白い部分も、ちょっと気になる点はありますが、カワウっぽい。ということでカワウ。
注意しなければいけないのが、川にいたからカワウ、海にいたからウミウという種名に依った同定は禁物ということ。どっちにもいる場合がありますので。

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最近も、ときどきブログの感想を頂くことがあります。ありがとうございます。
ジョウビタキは…そのうちまたアップしますか。

さて、仕事が立て込んできました。
少しでも時間を作れるよう工夫が必要ですね…

ナポレオンハット

2019年12月18日 22時34分54秒 | Field Note<観察>
ひとえに"カモ"と言っても、実はたくさんの種類があります。
顔が赤茶色で頭頂部が黄色っぽいヒドリガモ、シックなグレーが美しいオカヨシガモ、嘴が太く広いハシビロガモ、目の周りを広く緑色に囲まれた小柄なコガモなど様々。
それだけ多くの種が、同じ水辺で、比較的近い距離で観察できるのですから、カモの仲間は、バードウォッチングを初めて間もない人にもおすすめな観察の対象です。
さて今日は、そんなカモの仲間から、ナポレオンハットとも称される1種をご紹介。

ヨシガモ Anas falcata です。
一般的なカモの頭の形を思い浮かべてみてください。後ろにもボケボケで写っているような一般的なやつです。
そのようなカモと比べると、ヨシガモって、ちょっと頭が大きく見えませんか?
これ実は、後頭部付近にかけて伸びる羽毛が、後ろに大きく飛び出しているからだと思われます。
そのため…

↑普通の姿勢のときにはこんな感じに。
頭の後方の羽毛がくるっと上方向に少しだけ巻き上がって、頭全体の形がまるでナポレオンの帽子…に見えませんか?
見えますよね。きっと見えます。その辞書に「不可能」という文字はありません。
さ、ヨシガモの頭がナポレオンの帽子、すなわちナポレオンハットに見えたところで、今日はおしまい。

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余談ですが、この記事を書いていてふと思ったことを。思ったままに。(←徒然草か)
「余の辞書に不可能と言う文字はない」という名言。ナポレオンさんは本当にこの通りに喋ったのでしょうか。
答えはおそらく否。ナポレオンさんは、日本語を話せなかったはずですから。
つまりこの名言日本語版は、直訳または意訳、はたまたそれらが混ぜ混ぜされたものだということ。
何が言いたいかと言うと、日本語訳はあくまで訳にすぎないということです。言語が異なる以上、直訳が難しく、意訳する他ない場面は往々にしてありますよね。
「余の辞書に不可能と言う文字はない」
…その辞書は、フランスの辞書?フランスの言語に不可能の直訳にあたる語がなかっただけかも…?ではこの名言は、ナポレオンさんを表すに足るのか?逆に当時のフランスを表すのでは?
ものごとは鵜呑みにせずに、一歩立ち止まって考えてみることも大切です。結論が同じであるにせよ、です。
ただし、客観的な根拠のない「考え」は個人的な妄想にすぎません。つまりこの余談はすべて妄言です。忘れてください。
ということで今日の記事は、物事を鵜呑みにしがちな日常へのアンチテーゼでした。

意訳:さて、次回はカワウにしましょうか。鵜だけに。

居眠りオオバン

2019年12月17日 20時55分20秒 | Field Note<観察>
鳥だって、ぽかぽか陽気の中では居眠りすることもあるんです。
うとうと中の…

オオバン Fulica atra です。
ときどき頭がずるっと横に行ったり、前に行ったり…こっくりこっくりしていました。
背中に嘴をうずめる姿勢(眠るときにとる姿勢)をとらないと、意外と頭がぐらぐらするの??という発見(笑)

それから、よーく目を見てください。白いでしょ?
これ、白目を剥いているわけではなく、まぶたが閉じてしまっているんです。
実は、カモの仲間の鳥のまぶたには、白い色が多いような印象…だって他のカモ類も、目を閉じるとけっこう白かったりしたので。
とはいえこれは個人的な思い込みかもしれません。ぜひ、うとうとしている水鳥をみつけたときには、まぶたの色が何色か、観察してみてくださいね。

あ、そうそう、鳥には「瞬膜」というまぶたのようなものもあります。
これは、ここで言うまぶたとは異なりますが、せっかくですので、「瞬膜」についてもついでに調べてみてください。

ふくらすずめ

2019年12月16日 21時22分08秒 | Field Note<観察>
日の出後の中心街。
冷たい風の吹き上げる橋脚に、羽毛を膨らませたスズメが座っていました。

↑その スズメ Passer montanus です。

膨らんで丸々としたスズメは、「福良雀(ふくらすずめ)」とも呼ばれますよね。
これはもちろん、その様子を表した名称で、種名ではありません。実はフクラスズメという和名のガがいますけど…

ところでなぜ、寒いときに鳥は丸々と膨らむのでしょう。
「なぜ」に対しては、"究極要因"と"至近要因"からの説明が考えられますが、ここではとりあえず"至近要因"を。
"至近要因"は、その"メカニズム"としての要因。つまり、至近要因の立場に立ってこの「なぜ」に答えると、それはおそらく「交感神経の働きで立毛筋が収縮し、羽毛が逆立ったから」となります。
一方、究極要因は、その存在理由。ここでは、適応的な意義としての要因となります。
これは……と、ぜひご自身で検索をかけてみてください。
「立毛筋」「羽毛」「体温調節」「鳥類」あたりが検索のキーワードです。
「羽毛が逆立つ(つまり、ふくらすずめになる)ことで、どのような利益が得られるんだろう」
これを念頭に置いて、以上のキーワードを検索欄に入力し、ネットで探してみてくださいね。
高校生物レベルの説明から、もっとしっかりとした説明までいくつか出てくるはずです。

早朝のカラス

2019年12月15日 20時33分19秒 | Field Note<観察>
何かと話題になる、中心街付近にねぐらを形成したカラスたち。
うん、まあ、いろいろと言いたいことはありますが、ここでは生物としての面白さ、そして行動だけに着目します。
日の出前、ねぐら付近をうろうろし始めた…

ミヤマガラス Corvus frugilegus
まだ月が明るい…
ミヤマガラスは、冬になるとこの辺に渡って来るカラスの一種。昼間は郊外の耕作地などで集団で行動しているはずです。
尚、この辺りので見られるカラスには、だいたい4種類くらいがいます。ハシブトガラスにハシボソガラスにミヤマガラスにコクマルガラス。
コクがあってまろやかそうなやつもいますね…笑
さて、このあたりにねぐらを形成しているカラスたち、はじめはねぐらの周辺を数個体がうろうろし始める程度ですが、あるところを境に複数の個体がねぐらを出て、特定の方向に移動を始めます。
最初の個体は何をきっかけに動き出すんだろう…移動のきっかけは何だろう…
興味は尽きません。

お次は、やはり日の出前後、道路に降りて食べ物をついばんでいた…

ハシブトガラス Corvus macrorhynchos です。
ちなみに、ハシボソガラスは昨日アップしたもの。どこがどう違うのか、シルエットでなんとなく見比べてみてください。

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そのうち4種の違いをちゃんと説明する記事を投稿します(perhaps)。
仕事が落ち着くまでお待ちください…

カラスの口の中

2019年12月14日 22時33分16秒 | Field Note<観察>
カラスはまっくろ?
いえ、

↑ハシボソガラス
の口の中は赤かった。
以前、カラスの口内は、ヒナの頃から若い頃まで赤く、成熟するにしたがって赤くなくなると聞いたことがあります。えーと、これ信じて大丈夫でしたっけ...?

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明日はカラスの調査です。久しぶりの調査。さっさと寝ます。

千鳥足

2019年12月13日 23時54分45秒 | Field Note<観察>
街の中でもシギチが見られるシーズンに入りました。
右にふらふら、左にふらふら…と主にチドリの方ですが(笑)
冗談はさておき、今日は、千鳥足のヒトではなく本物のチドリの方を…

シロチドリ Charadrius alexandrinus です。
これが本家の千鳥足。というのも、チドリの仲間の捕食方法は…
(1) トコトコトコっと走って捕食。
  ちょっと待ってから…
(2) 今度は別の方向にトコトコトコっと走って捕食。
その後(1)と(2)の繰り返し。
この様子が、あの「千鳥足」という表現の由来となったようですね。

さて、忘年会シーズンですね。いろいろと気をつけましょう。

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自宅では相変わらず米ジュースを嗜んでおりますが、飲みすぎには注意ですね。
おいしいお酒を少量、じっくりと味わいながら。
今日の米ジュースは…そうですね。うん。旨い(笑)

やぶれ饅頭…?

2019年12月12日 22時32分47秒 | Field Note<観察>
昨シーズンのお話です。
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のんびり鳥を観察できるので、ときどき訪れ、ひとりでぼけーっとしている水辺。
昨シーズンのある日、そこを訪れると、お散歩中の方が声をかけてくださいました。
「今日はあっちにおるばい」その声に対し…
私「ん?何かいるんですか??」すると…
「オオバンたい!」
…私は思いました。
((そこら中におるやん…))
とりあえず「ありがとうございます~」とお礼を言い、いつも通りのんびりぼけーっとしていると、目の前を明るい鳥が通り過ぎていきます。
((ん?ここにアヒルなんていたっけ??))
と思い視線を移すと…
やぶれ饅頭…?じゃない!

オオバンーーー!笑 改めましてオオバン Fulica atra です。
しかし白い。あの「オオバンたい!」の一言は、このオオバンだったんですね。
((そこら中におるやん…))とか思ってごめんなさい…

ちなみに、鳥にはたびたび、その種本来の色とは異なる羽色を持った個体が観察されます。
白っぽいハシブトガラスに、白いスズメにツバメなどなど。何も白変ばかりではありません。バフ色、黒色、黄色など、様々な例を見聞きしたことがあります。
このオオバンもそのひとつ。興味深いですね。鳥の色。

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ふう。今シーズンはどんな個体が見れるかな…?