里山人雑記

PCからの閲覧をおすすめします

ふくらすずめ

2019年12月16日 21時22分08秒 | Field Note<観察>
日の出後の中心街。
冷たい風の吹き上げる橋脚に、羽毛を膨らませたスズメが座っていました。

↑その スズメ Passer montanus です。

膨らんで丸々としたスズメは、「福良雀(ふくらすずめ)」とも呼ばれますよね。
これはもちろん、その様子を表した名称で、種名ではありません。実はフクラスズメという和名のガがいますけど…

ところでなぜ、寒いときに鳥は丸々と膨らむのでしょう。
「なぜ」に対しては、"究極要因"と"至近要因"からの説明が考えられますが、ここではとりあえず"至近要因"を。
"至近要因"は、その"メカニズム"としての要因。つまり、至近要因の立場に立ってこの「なぜ」に答えると、それはおそらく「交感神経の働きで立毛筋が収縮し、羽毛が逆立ったから」となります。
一方、究極要因は、その存在理由。ここでは、適応的な意義としての要因となります。
これは……と、ぜひご自身で検索をかけてみてください。
「立毛筋」「羽毛」「体温調節」「鳥類」あたりが検索のキーワードです。
「羽毛が逆立つ(つまり、ふくらすずめになる)ことで、どのような利益が得られるんだろう」
これを念頭に置いて、以上のキーワードを検索欄に入力し、ネットで探してみてくださいね。
高校生物レベルの説明から、もっとしっかりとした説明までいくつか出てくるはずです。