里山人雑記

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鳥の視線

2020年05月26日 21時50分13秒 | Field Note<観察>
鳥の視線って追えますか?

キセキレイ Motacilla cinerea
綺麗な眼ですね。しかしこの個体、どこを見ているのでしょう。
正面をまっすぐ見つめているのかな、と思ってシャドウを持ち上げてみると、どうやら眼球は前を向いていない様子。

実は、一般的な鳥の眼球って、ヒトの眼球のような球状の形ではなく、紡錘型に近い形をしています。
その形ゆえに、ヒトよりも眼球の動く範囲に制約が大きく、眼球を広範囲に向けて動かすことができないのです。
おそらくそれも一因となり、眼球を観察してみてもイマイチ視線の方向が読めなかったりするのでしょう。

ただ、中には、フクロウのように正面に目がついている種もいます。
また、ササゴイでは、顔の側面寄りに目があるにも関わらず、眼球をぎゅっと正面に向けるている状態を観察できちゃうことがあります。
何事も、ひとまとめにして語れないのが世の常ですね。何の話だ(笑)
ちなみに、多くの鳥は、目を大きく動かせないこともあり、頻繁に頭をくるくる回すことで広範囲に目を向け、周囲を見ています。
上空を確認するときなんて、普通に上を向くこともありますが、首をかしげるようにして片目で上を眺めたりしている場面も観察できます。

まあ、そんなこんなで、鳥ってこっちを見ていないようでも実はこっちを凝視しているときがあったり、またその逆の場合もあったりします。
鳥を観察するときには、「もしかしてこっち見てる?プレッシャー与えちゃってない?」と視線を頑張って追ってみるのも良いかもしれませんね。
というか、私は観察するときそんな感じにして気をつけています。
まあ、それでも、見られていることに気づいていない時もあるだろうし、見られていると思っても実は見られていないこともあるでしょうけど…笑
いや、でもやっぱり、気にしてみるだけでも違うかな。と思います。
そのうち、何となくくらいはわかるようになるはずです。

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えーっと、文章わかりにくいですね。
なぜこうなった…
あ、今日の写真は、2月ごろに撮った写真です。