葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

式場を何日も待つ訳

2009年06月15日 | 葬儀特集の感想
冬場の街の掲示板をみると、黒枠の訃報が張ってあります
ああ。中村さんのおじいちゃん亡くなったんだなぁ
ツイこないだまで元気に散歩してたのに、
やっぱり年をとると、入院しちゃうとカラダ持たないのかネェ
知ってる顔だし、通夜と葬儀には伺わなくちゃ

どれどれ、・・でお葬式は何時かな
ああ。来週の木曜日とはずいぶん込んでるなぁ
な~~んて一幕は都内では珍しくありません

さて昔と違って、都内では3~5日・・長いときでは1週間後にお葬式と言うのも珍しくありません。

さて何で、そんなに待つかというと
理由は簡単です

「みんな便利のいい、火葬場の斎場でお葬式をしたいから」

だから日延べしても待っているわけです


これを一般の人は焼くところが込んでいると勘違いしがちですが
そうではありません

焼くところは「火葬場」は何体も火葬が出来て
しかも一時間で回転します(都内民営ならね)

混んでるのは、火葬場併設の斎場(式場)」
こちらは、どう頑張っても通夜と葬儀があるから
一日に一回転しかできない

この斎場(式場)が混んでるわけです

この斎場を使うために、みんな何日もまってお葬式をするわけです。

なんでそんなに待っているかと言うと
・移動が無いからラク
・アクセスがいい
・テントいらない、看板要らないで葬儀の総額が下がる
・霊柩車いらない、バスいらないで葬儀の総額が下がる
・駐車場がある
・綺麗
・バリアフリー(足の悪い年よりも参加できる)
・なんかみんなやっている
・だからみんな場所をよく知っている

などの理由で、待ってる訳です
逆に言えばそれだけ人気があるということで
やっぱり、そういうところのほうが流行るのは
人情だとおもいます

三沢ぁああ!

2009年06月14日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
お葬式とは関係がない話しですが
プロレスリング・ノアの三沢社長が亡くなりました

子供のころから、今は無き親父と一緒に深夜のプロレスを見始めて
三沢選手のファンでした・・・

あんなスゲェ人が、あんな強い人が亡くなるのは
どうにもこうにも言葉になりません。

たまに心無い人に、「こういう仕事してると、人が死ぬってことに慣れちゃうでしょ?」なんて言われますが

無理です
慣れることは無いです。

そりゃあプロですから、表に出さずに平静に仕事はしますけれど
こういうときはウチの仕事じゃないですから、やっぱり只々辛いです

知り合いが急死したときも、やっぱり自分でも隠してしまおうとするけど
やっぱり、辛い自分は平静な自分の中でこっそりと息づいているような
気がします。

人が亡くなるってことは辛いです
そんな当たり前のことに気付かされた、今日って一日でした

悪徳ペット火葬業者トラブル急増! 

2009年06月08日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
悪徳ペット火葬業者トラブル急増! ペットブームが続くなか、火葬炉を搭載した車でペットの「訪問火葬」を行う移動火葬業者に関するトラブルが起きている。“施主”に法外な料金を請求し、断ると「生焼けで返すぞ」などと飼い主を脅す悪質業者がいるというのだ。移動火葬業者を殺人に悪用した事件もあり、“無法状態”が問題になっている。(夕刊フジ)

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なんだか痛ましい話です。
悪質って言うかなんというか、モラルが無い世の中になってきてしまいました。
「信用」って言う目に見えないものは、法律だとか規制だとかってで無理やり作るもんじゃなくて

本当は心のなかにある大切なようなものの気がします。

でも、こういう話は聞いてて辛いなあ

いい葬儀屋さん&葬儀屋のブログのあり方

2009年06月06日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし
結局ね、いい人だとか、悪い人だとか
葬儀屋さんの性格をみんな結構気にして、重要視しているのだけれど
結局そういった目に見えないものよりも・・・

逆説的だけれど、環境を整えていくことの方が大事だったりします

つまらないかもしれないけれど、葬儀屋さんのブログは考え方とかノウハウとか解決策とか公開されて蓄積されて行くのがボク的には

本当にお客様のために鳴るようなきがして
非常にマニアックなネタもお客様や一般ユーザーと共有して行くのが
葬儀屋さんのありかたなような気がします

効率的な会計の方法

2009年06月04日 | 葬儀屋ポエむ&葬儀屋はなし

受付、会計係を頼まれたときに

葬儀屋の目からみると

非常に効率的にミスなく受付会計をする人グループと

非常に非効率に行うグループが存在します

 

 

現在は東京では帳面形式は大分減りまして

ほぼ会葬カード形式での受付のやり方が多くなっていますので

会葬カードの場合で考えて見ましょう

 1、効率的なグループ

・お金の中身を調べる時点で、お金を出してしまって 金種ごとに分けてある(千円札、五千円札、一万円札)

・会葬カードに香典金額を記載したら、カードも金額ごとに分類する (三千円、五千円、一万円、二万円、それ以上)

・両方を最後に「金種×枚数」で計算して カード合計と現金の金種合計が合ったら終了 と非常にシンプルに行っています。あと金額を改める人も、単独で行う方がミスが減ります

 

 2、非効率なグループ

・現金を確認して香典袋に戻す(最後に結局もう一回だすのにね・・) ・集計するときに、上から順に「三千円、一万円、一万円、五千円。五千円・・)と読み上げて電卓を叩きます。やっぱりというか打ち間違いをします ・現金を数える時も、香典袋順に「三千円、一万円、一万円、五千円。五千円・・)と読み上げて電卓を叩きます。これもやっぱりというか打ち間違いをします

 

・金額の確認、記載を複数の人間でするので、どこかで抜き忘れがあったりミスがあったりしても、複数でやってしまっているので、ミスが起きがちです

 

効率的な受付会計の手順としては、一つ一つの作業をミスなく単純作業としてこなして行って、

最終的に一元で集計するのがミス無く効率も良いようです。

ぱっと発想で考えると分散して集計して、最後に合計すればラクなような気がしてしまいますが

 

そういう方法を不慣れなグループは選択するのです

 

そういう方法はやめたほうがいいですよ・・と言っても聞かない人は聞きませんし

 

折角手伝いをしてくれる人を、怒らせてもアレなので

そのままお任せするのですが

 案の定、「金額があわな~~~い」と、てんやわんやになってしまいます

お金を数えたり確認したりする作業は複数の人間でやればやるほど、ミスが多くなります

 

一人の人間が着々と数えた方がうまく行くのは不思議です

でも、一人がゆっくりでもしっかり数えた方がうまく行くのはまぎれもない事実ですね。

(理由がわかる人が居たら教えてください) 体験的に効率のいい、受付会計の方法をメモとしてここに残しておきます