葬儀屋日記 byノブアキ

つれづれなる葬儀屋さんの日記です

棺の性能

2005年08月18日 | 葬式豆知識
棺なんか燃やしちゃうんだから、どれでも一緒だろ?
と思われる方沢山いるんだと思います。

確かに何もなくなってしまうという点ではおんなじだと思います

でも、棺はいい棺になるとご遺体をきれいに保管する性能が
あがってきます。

ご遺体の保管に対して、大敵とされるのが温度の変化と湿度
高い温度はご遺体を保管する上で腐敗してしまうのでもってのほかですが
低くなりすぎても皮膚が変色してしまったりといいことがありません
いわゆる冷凍焼けというやつです

これを避けるために、腐敗を起こす最近が活動できない
なおかつ凍りもしないといった3度~4度ぐらいに遺体全体の温度を
保つ必要があります。そのためには気密性の高い棺のほうが優れています。

また、湿度も遺体の保存には非常に関係してきます
乾燥しすぎても皮膚がひびわれたり、湿度が高すぎて皮膚がふやけたりします
ふやけた皮膚は非常に弱いため、表皮がはがれたりする危険性が
あります。

このように、遺体保管はリスク満載なんですが
棺の性能も非常に重要で気密性の高い、湿度のコントロールを自然にしてくれる
よい棺だとご遺体の保管状況も非常にやりやすいですね。

棺の品質というのはそういったことです。

------------------------------------------------------
時間があったら当社HPもご覧ください> 葬儀・葬式・密葬の佐藤葬祭