日本人 何処から来たのか
つれづれに……(心もよう)№37
20万年前 人類の祖先ともいわれるホモ・サピエンス(現生人類)がアフリカで誕生
約6万年前からホモ・サピエンスの遥かな移動が始まる。
果てしのない、永い永い旅の始まりだ。
かつては、
世界各地でそれぞれ原人→旧人→現生人類へと進化したという「多地域進化説」が唱えられていたが、
今ではホモ・サピエンス以外はすべて絶滅したとする「アフリカ単一起源説」が信じられている。
世界中の現代人のDNAを比べると、共通祖先が20万年前ごろのアフリカへたどれるという遺伝学的証拠のほか、
化石の骨の形や考古学的な証拠もある。(朝日新聞・デジタル版より引用)
東南アジアやバイカル湖付近に到達した大きな二つの流れ。(科学ブログより)
約3万8千年前以降に、東アジアの各地から日本に移動したグループは
3つのルートからたどり着いたのではないかと言うのが定説のようです。
①対馬ルート 約3万8千年前 : 朝鮮半島から 対馬経由で航海して西日本へきた。
朝鮮半島とは海で隔てられていたが対馬経由で来れば目視で渡ることができたのだろう。
②沖縄ルート 3万年以上前 : 台湾から最短でも100㌔を超える距離にあり、日本(石垣島)と台湾の間には黒潮の流れが
航海を難しくする。航行距離は海流に流され100㌔は超えるだろう。とすればこの危険な航海を乗り切
るための「航海術」を持っていたのではないかという(古気象学・地球科学 横山祐典教授)。
今朝(7/5)のNHKニースでは、草舟を作り与那国島から西西表島までの約70㌔を航海実験する準備の模
様子が紹介されていた。
③北海道ルート 約2万6千年前 : シベリアからサハリン経由で北海道へ南下してきた。当時北海道とシベリアは陸続
きだった。地球が氷河期で最も寒かった2万4千年前から2千年間、シベリアに遺跡がほとんどな。
南下して北海道に避難してきた可能性もある(考古学・出穂雅実准教授)
最新の新聞記事から
朝日新聞6/30夕刊 7/1朝刊に、沖縄ルートを裏付けるような記事が掲載された。
「旧石器時代の人骨 十数体」「沖縄・石垣 国内最大規模の発見」(6/30)
「日本人起源 解明に期待」(7/1)
沖縄県石垣市白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡で発掘された旧石器時代の人骨十数体分。
暮らしに使われる石器などの道具はなく、洞穴が墓だった可能性もある、と記事は伝える。
先に記載したように、日本に人類が渡って来た3ルートの一つ「沖縄ルート」を実証する貴重な発見だ。
はるかな昔、チンパンジーから分かれ森の中から、草原に生活の場を変え、同時に2足歩行で歩いた彼らの目
サバンナの風を全身に受け、食料を確保するために「狩り」をし、種の保存のために「旅」が始まる。
ロマンを掻き立てられる永い永い人類の歴史です。
(2016.7.5記)
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