原発問題は争点にならない
(つれづれ日記№63)
10日開票の参院選。
政権与党・自民党は原発再稼働を着実に進める。
安倍政権の原発政策。
2014年 「原発は重要なベースロード電源」とエネルギー基本計画を閣議決定。
2015年 電源構成:総発電量に占める30年度の原発比率を20~22%とする。
2016年 運転期間を原則40年とする老朽原発の廃炉方針も骨抜きにしてしまった。
運転40年超の関西電力1、2号機の延長を規制委が認める。
「脱原発の世論が厳しいのは福島ぐらい。他の地域ではもう原発は争点にならない」
(自民党幹部 朝日新聞7/5)
福島では、原発の可否を明確にすることよりも、
「原発災害からの復興」に論点を絞っているようだ。
野党は現政権の粗探しと言う論点で選挙戦を展開するから、
党としての主張が見えてこない。
生活に直結する問題をアッピールするのも悪くはないが、
政治のスタンスはもっと長い期間を見つめる必要があるのではないか。
将来を見つめる大きな流れを組み立てたうえで、現実の問題を政策に反映していくことが肝要だ。
「現世御利益」のみを訴える政策は、「場当たり的政策」になってしまい、
望ましくない。
反原発と言う火中の栗を拾わぬように、原発問題に関しては語らぬ候補者が多い。
鹿児島県知事選
全国で唯一稼働する九州電力・川内原発を抱える鹿児島知事選。
現職・伊藤祐一郎氏は再稼働に同意し、原発推進派だ。
「皆さんが避難しなければならない事態は、まず生じない」
こんな人を信じてはいけない。福島の事故の教訓の欠片さえなく、
どうしてこんなことが言えるのか。
福島の事故は津波による電源喪失に原因があるのではない。
「安全神話」の上に胡坐をかいて、危機管理の欠如した状況が
メルトダウンの大事故を招いたのだ。
新人・三反園(みたぞの)氏は反対派ではないが、
「いったん停止して活断層を調べ、避難路を見直すべきだ」と主張する。
今日は投票日。
自分の主義主張がなければ、誰に投票するのか選ぶことに苦慮するのだが、
誰がどんな主張をしているのか、
所属する政党の政策を確認すれば、
選ぶ人の名前が浮かんでくる。
貴重な一票です。
投票権は私たちの大事な権利です。
権利の行使は私たちの義務です。
投票場に行きましょう。
(2016.7.10記)
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