川治温泉・鬼怒川と男鹿川の合流地点付近
鬼怒川に架かる「黄金橋」
ごくありふれた辺境の地に架かる橋。
この写真だけでは何故「黄金橋」なのか、名前の由来がわからない。
観光橋で、橋を渡り切ると林を切り開いたところに小さな「あじさい公園」があるらしい。
この橋は、伝説の「南平山」に続いているらしい。
正面の山が伝説の山「南平山」なのか。
橋のたもとに由来を記した石碑があった。
碑文
黄金橋(こがねばし)の由来
平家の勇将米澤淡路守は、
一門の再興を期して莫大な
財宝を南平山に埋めた。
財宝のありかを示す鍵歌として
朝日さし夕日輝くこの丘に
黄金千杯朱〇千杯
の歌が伝えられている。
山頂には今も大小の塚があり
夕映えの中にひときわ輝く
ことがある。
橋の名はこの伝説によった。
鍵歌にいたっては、どこかの小学校の校歌に歌われるような幼い内容です。
平家の落人の集落は、全国各地に存在します。
そして、現在もその末裔が暮らしています。
川治温泉では、落人の里があるのかどうか、私は聞いたことがないが、
こうして埋蔵金伝説が語り伝えられたのでしょう。
もとより、「黄金橋」があったわけではなく、観光政策として作られた橋なのでしょう。
なんだか、この橋は取って付けたような橋で、私には違和感がありました。
むしろ、こうした橋を作るよりも、「南平山」の見えるこの地に、伝説だけを伝える石碑
だけを置いた方が、夢が膨らむと思うのですが、いかがでしょうか。
(2017.9.20記) (郷土の歴史№4)
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