goo blog サービス終了のお知らせ 

雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

「問題生徒」ってなに?(1)

2017-04-01 08:00:00 | つれづれに……

「問題生徒」ってなに?(1)
  素行に問題のある生徒13人のリストが学校外に流出した。

  埼玉県熊谷市立熊谷東中学校で、生徒の不適切な取り扱い。
  事件の概要
   同中(西博美校長、生徒数526人)は、
   「地域ぐるみで見守る必要がある生徒」のリストアップをした。
   名前と住所等に加え、顔写真まで貼られた生徒もいた。
   「けんかをした」「学力が低い」「性的なことへの興味が強い」
   など問題行動を記した資料を作成し、
   学区内の自治会長や教育委員会職員、民生・児童委員、県警熊谷署員らが集う
   「いじめ・非行防止ネットワーク会議」で配布した。

   資料には「取扱注意」と書かれていたが、
   17人の出席者の内13人が持ち帰った。

   「資料がネットに流失している」と、
   該当保護者から抗議があり、不適切な取り扱いが明るみに出た。
  
  何が問題なのか
   「問題生徒」と括ってしまうこと自体大きな間違いです。
   学校とか職員室での共通認識として把握すべき問題を、
   リストアップし、外部団体の「いじめ・非行防止ネットワーク会議」に資料として
   配布した軽率さを校長は認識すべきです。

   熊谷市教育委員会では
   「リストを作ること自体は問題と考えていない。
   どこまで共有するのかは精査して考えなければいけない」
   とコメントしているようです。
   つまり、会議のたたき台としてリストアップすることは問題なく、
   その取扱いに注意すべきだと言ってるようです。
   だが、この問題の本質はもっと深いところにあるような気がしています。
     (つれづれに……心もよう№57)
          (2017.03・31記)              (つづく)
      
       次回は、「ラベリング」という危険性 情報管理 学校の役割について書きます。