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雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

新潟県知事選 泉田知事立候補撤退(2)

2016-09-07 17:00:00 | 昨日の風 今日の風

新潟県知事選・泉田知事立候補撤退(2)
  何があったのか
 新潟日報の報道ぶりが、自分の意に沿わないからといって、県政を司(つかさど)れないというのはおかしい。知事の発言には次のような文言もみられます。

 新潟県内で大きな影響力を有する新聞社が、県の説明は読者に伝えることはせず、一方当事者の主張に沿った報道のみがなされている状況です。また、東京電力の広告は、今年5回掲載されていますが、国の原子力防災会議でも問題が認識されている原子力防災については、例えば、県が指摘している現在の指針に従えば避難が必要になった時には、原発から半径5㌔~30㌔の緊急時防護措置準備区域内の住民40万人強を2時間で避難させなければならなくなる問題など県民の生命・健康を守ろうとするうえで重要な論点の報道はありません。………(略)
 以上のような状況にかんがみ、この秋の新潟県知事選挙からは撤退したいと思います。

 この文言に対して新潟日報は、編集局長名で反論を掲載しています。

 知事選から撤退する理由として本社の報道を挙げたことは、報道機関に対する圧力にも等しく、許しがたい行為。

 なんとも歯切れの悪い泥仕合の匂いがしてくる。
撤退の裏には、どうしても選挙事情が絡んでくる。
泉田知事は、今年2月にはいち早く出馬表明をしていたのに、この弱腰はどうしたことか。理解できない。
 東京電力福島第一原発事故を受け、県内の柏崎刈羽原発の再稼働に厳しい条件を付けた時の、揺るぎのない自信は何処に行ったのか。東電対泉田の対決構図では、経済界などの反発も強く挙がっていた。
 このあたりにも、撤退の理由が潜んでいるような気がします。
 
 今回の泉田知事の弱腰はまるで別人のように思える。
反泉田の風が吹いている。
泉田知事よ、言いたいことがあれば選挙で主張し、県民の真意を問えばいい。
                             (2016.9.6記)      (おわり)