どうなる川内原発 鹿児島知事選が終わって(1)
(風の行方№42)
川内原発の現状
事業費25億円、1千人規模の会議施設を作る計画。
東京電力第一原発事故後、川内原発も停止し、九電の寄付金や国の交付金が無くなり
この計画は頓挫してしまった。
だが、
昨年8月川内原発1号機が全国に先駆けて再稼働した直後、計画が再開された。
財源は再稼働を経て、鹿児島県には国の交付金が再開され、県は計画の全額を補助することとなった。
薩摩川内市は再稼働と計画再開には因果関係はないと言うが、
「汗をかいたご褒美だよ」某市議発言が信憑性を持って聞こえてくる。
さらに、6階建ての総合防災センターの計画も進んでいる。
こちらは、建築費4.7億円。
再稼働した原発がある自治体だけに配る交付金が財源となる。
たかだか人口97000人の市の大きな計画だ。
「いつ原発近くで大地震が起きるかわからない」と不安を感じている市民もいるが、
再稼働で1300人が働き、定期点検ともなれば3000人の雇用が見込まれ、街は活気づく。
原発に対する不安はあるけれども、この街に関わらず原発城下町では、「原発の話はタブー」
なのです。
「原発の定期検査が始まれば、街はまた賑やかになるよ」
福島の原発事故の教訓なぞ忘れてしまったかのように
原発政策は粛々と進んでいく。
(つづく)