長野マラソン・公務員ランナー川内優勝
21日「第15回長野オリンピック記念マラソン」が開かれた。
スタート時の気候条件は雪、気温0.4度、湿度95%、東の風2メートル。
午前8時30分、雪の降りしきる中、42.195㌔の過酷で孤独なレースが始まった。
長野オリンピックスタジアムのゴール目指して、過去最多の9068人が参加。
米ボストンマラソンの爆弾テロを受け、不審物などの警戒が強化され、
外気温の低下とは別な緊張感を吹き飛ばすような熱気がスタート会場を包む。
優勝した川内の笑顔が素晴らしい。
気温0.4度。レース後「最高のコンディションでした」と。
「人より新陳代謝が良くて熱を生産する能力が高いから寒さに強い」と自分の体調を分析する。
雪とみぞれが降り続く悪コンディションだったが
「3年前の東京も雪で自己ベストを5分縮めた。雪とは相性がいいのかな」と、
余裕の感じられる発言である。
40㌔手前、競り合っていたロシアのアレクセイ・ソコロフ(30)を振り切り、
猛スパートで逃げ切り、優勝への道を切り開いた。
爆破テロにあったボストンマラソン(4/15開催)組織委員会からレースへの招待受けていたが、
公務員である川内は、
「もし4月に異動があると新しい職場に迷惑をかける」ことを懸念し招待を断っていた。
テロ後早々に、来年も開催を表明したボストンの勇気に、
「今後、僕が出ることになれば少しでも力になりたい」と賛同した川内。
大会史上日本人初の優勝。
独立独歩の厳しい練習の辛さなど微塵も見せない26歳の青春に乾杯。
各社タイトル(以下の記事を参考にしました)
雪ニモ負ケズ川内V (朝日新聞)
川内選手県民の期待に応えられた(読売新聞)
川内、雪でも日本男子初V マラソン(日刊スポーツ)
川内が日本男子初優勝・長野(産経新聞)
マラソン川内「優輝の走り」でテロに負けない(スポーツ報知)
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