東松島・観光松島と被災地区(2)
野蒜(のびる)・大曲地区(1)
震災後1年経過。
大きながれきは撤去されたようだが、更地には程遠く、
液状化現象による地盤沈下後の水たまりや、写真のように損壊し住めなくなった家が散在している。
津波は民家の二階部分にまでおよび、
廃墟の中をのぞいてみると、部屋の中は散乱し、足の踏み場もない。
津波襲来のすさましさがいまだに漂っている光景である。
写真手前の供花とペットボトルのお茶が痛々しい。
痛恨の供花はここでもいくつも見られ、胸が痛む。
左奥にはがれきの山が見える。
海岸近くにはがれきを運ぶダンプが行き交い、クレーン車やブルトーザーが騒音と土煙の中で、
復興に向けて活動していた。
その向こう側には遠浅で穏やかな海が、
まるで何事もなかったように、春の日差しを浴び光っていた。
夏には海水浴客でにぎわうはずだった海岸通りをゆっくりと車を移動させた。