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雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

長野マラソン・公務員ランナー川内優勝

2013-04-26 21:38:00 | 昨日の風 今日の風

長野マラソン・公務員ランナー川内優勝

 21日「第15回長野オリンピック記念マラソン」が開かれた。

スタート時の気候条件は雪、気温0.4度、湿度95%、東の風2メートル。

午前8時30分、雪の降りしきる中、42.195㌔の過酷で孤独なレースが始まった。

長野オリンピックスタジアムのゴール目指して、過去最多の9068人が参加。

 

 米ボストンマラソンの爆弾テロを受け、不審物などの警戒が強化され、

外気温の低下とは別な緊張感を吹き飛ばすような熱気がスタート会場を包む。

 優勝した川内の笑顔が素晴らしい。

気温0.4度。レース後「最高のコンディションでした」と。

「人より新陳代謝が良くて熱を生産する能力が高いから寒さに強い」と自分の体調を分析する。

 雪とみぞれが降り続く悪コンディションだったが

「3年前の東京も雪で自己ベストを5分縮めた。雪とは相性がいいのかな」と、

余裕の感じられる発言である。

 40㌔手前、競り合っていたロシアのアレクセイ・ソコロフ(30)を振り切り、

猛スパートで逃げ切り、優勝への道を切り開いた。

爆破テロにあったボストンマラソン(4/15開催)組織委員会からレースへの招待受けていたが、

公務員である川内は、

「もし4月に異動があると新しい職場に迷惑をかける」ことを懸念し待を断っていた。

テロ後早々に、来年も開催を表明したボストンの勇気に、

「今後、僕が出ることになれば少しでも力になりたい」と賛同した川内。

大会史上日本人初の優勝。

独立独歩の厳しい練習の辛さなど微塵も見せない26歳の青春に乾杯。

 

各社タイトル(以下の記事を参考にしました)

 雪ニモ負ケズ川内V (朝日新聞)

 川内選手県民の期待に応えられた(読売新聞)

 川内、雪でも日本男子初V マラソン(日刊スポーツ)

 川内が日本男子初優勝・長野(産経新聞)

 マラソン川内「優輝の走り」でテロに負けない(スポーツ報知)

                                               昨日の風 今日の風 (5)

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「棄権」は無責任ではないか

2012-12-18 15:08:35 | 昨日の風 今日の風

 昨日の風 今日の風 (3)

  棄権は無責任ではないか

 衆議院総選挙が終了し、自民党の圧勝で政権交代を迎えた。

 

 福島第一原発事故では多くの被害を被り、今なお16万人の人々が、避難生活を余儀なくされている。

放射性物質の拡散も、津波で壊滅的打撃を被った東北の太平洋沿岸にまで広範囲に渡った。

風評被害もいまだに沈静することなく、現地の農業、畜産、漁業従事者を苦しめ、復興の妨げとなっている。

 

 安全神話が崩壊し、原発の危険性を私たちは嫌というほど知らされた。

 

 原発をゼロにする公約を掲げる政党が勝つのか、

従来のエネルギー政策を継承し原発推進を掲げる政党が勝つのか、

選挙結果によっては、その流れが大きく変わっていく。

 

 「政権交代になるかもしれない」、「国の方向性が大きく変わるかもしれない」

大切な選挙に、投票率59.32%、戦後最低の投票率である。

国の方向性が決まる選挙に、

国民の誰もが関心を持った「原発の行方」や、私たちの生活に直接影響する「税と社会保障」の問題も

「どうでもいい」と思う人はいないはずだ。にもかかわらず4割以上の有権者が棄権してしまう現実。

 「どの政党にも期待しない」、「誰が総理になっても同じ」……よく聞く町の声である。

だからと言って、「棄権する」というのは、論理の飛躍であり、「国民としての権利」を放棄することです。

「どの政党にも期待しない」ほど、政党のことを理解していますか。

「誰が総理になっても同じ」というほど私たちの代表になろうという人を理解していますか。

選ぶ権利を放棄する無責任さを、一般論に合わせてカムフラージュしてはいないか。

 

 たった一票だけれど、一人ひとりの一票が大きな票になり、政策の決定に繋がっていく。

「私一人の一票がなくったって」と考えるのはよそう。

一票の責任は小さな責任だが、ある方向性と意志を持った時、とても大きな力となるのだから。

間接民主制による議会制民主主義は、この一票の積み重ねがなければ成立しない。

 

 政治や政党を批判はするが、選挙は棄権する、というのではあまりに身勝手ではないか。

 

 政権の座は民主党から自民党に移った。

何が変わっていくのか、私たちにはしっかりとそれを見極める責任がある。

                                       (次回は「原発はどうなるの」)

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「金」 今年の漢字

2012-12-17 21:43:15 | 昨日の風 今日の風

「金」 今年の漢字

  日本漢字能力検定協会は12日、今年の漢字を発表した。「金」である。

25万8912通の応募のうち、9156通を獲得

 金環食のほか、ロンドン五輪での日本人選手の活躍や高さ世界一の「東京スカイツリー」の開業、

京都大学教授・山中伸弥氏のノーベル生理学・医学賞受賞など

「多くの金字塔が打ち立てられた」ことがその理由にあげられる。

また、消費増税や生活保護費の増大など「(かね)」をめぐる問題を理由に挙げた人も多かった。 

と、メディアは伝えています

 

 その年の世相を表す字として、1995(平成7)年から毎年12月12日の漢字の日に発表している。

今年の漢字で「金」は二回目の受賞である。

前回2000年には、シドニー五輪や金融機関の破綻・再編などを受けて選ばれたようです。

 

 今年の2位以下は次の通りです。

 ロンドン五輪のチームワークなどから「輪」、領土問題から「島」「領」、政治の混乱などの「乱」が

続く。これを見てなんだかちょっと寂しくなりました。東日本大震災や福島第一原発の放射能拡散が、

たった1年と9か月しか経っていないのに、これに関する漢字がでていない。

ちょっと寂しい。

 人々の中で3.11は徐々に風化し始めている。 

「悲しいことや辛いことは早く忘れて、希望への道を歩みたい」という気持ちも大切ですが、

福島をはじめとする東北の被災地の苦しみを忘れてはならない。

過去の災害を教訓として、未来を担う子供たちに安心して住める社会を手渡すことが、

私たち大人の役割だと思います。 

 

 3.11の悲劇を決して忘れてはいけない。

          (昨日の風 今日の風№2)

          

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高速増殖原型炉 「もんじゅ」

2012-12-10 21:56:09 | 昨日の風 今日の風

 高速増殖原型炉「もんじゅ」

  何かと話題に事欠かない「もんじゅ」がまたしても大きなミスを侵した。

12月6日付け朝日新聞は次のように伝える。

  原子力規制委員会は5日、日本原子力開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)で必要な手続きをしないまま

約1万点の機器の点検時期を延長させる管理不備があったとして、保安規定違反にあたると認定した。

 

   原発の危険性を再認識し、「脱原発」へ大きく舵を切ろうとしているこの時期に、

何という自覚に欠けた体質を露見した一件ではないか。

 

   機器の点検時期を延長する場合、安全性を評価したうえで点検計画を変更する必要がある。

しかし、2010年7月以降、点検対象の機器約4万点のうち9679点で変更手続きを怠っていた。

                                                                  (太字は朝日新聞からの引用)

 2011.3.11の放射能拡散事故が起きたにもかかわらず、

点検の不備の改善を怠っていた無神経さに、恐ろしいものを感じる。

  

高速増殖炉はプルトニウムを燃料にし、運転しながら燃料を増殖させる原発。

 原発の使用済み核燃料を再処理し、取り出したプルトニウムを高速増殖炉で燃やして

利用する計画を「核燃料サイクル」という。

 「原発ゼロ」をめざすなら、核燃料サイクル計画は必要ない。

 

 かっては核燃料サイクルの実現を目指して研究、開発していたが、技術的な難しさ、

高いコスト、核拡散の問題を理由に、欧米はすでに撤退している。

 (写真・高速増殖炉「もんじゅ」)

   高速増殖炉「もんじゅ」の計画も遅々として進まない。

 1970年代にはその実用化を「1995年~2005年ごろ」と目標設定していたが、

現在では「2050ごろまでに」実用化を目指すとしている。

 

 「もんじゅ」は発電からまもない1995年12月に冷却材のナトリウム事故を起こした後、稼働していない。

現在までに9千億以上の資金が投入されたにもかかわらず、実用化の目途さえどんどん遠ざかっていく。

 

 しかも、停止中にもかかわらず1日5500万円の維持管理費を費やしている。

「もんじゅ」は原型炉であるから、研究・開発が進めば、実証炉、実用炉と進めなければならず、

ますます実用化から遠ざかっていくことは必然である。

 

 軽水炉の原発が外国から丸ごと輸入されたのに対して、「もんじゅ」は国産開発のシンボルだったから、

「政府も原子力ムラ」の専門家たちも、必死になって自分たちの城にしがみついたといわれても仕方ないだろう。

 

 「もんじゅ」で冷却材に使用されるナトリウムは水と爆発的な反応をするため、

制御が難しく、事故が起きた時の危険性は極めて高い、と専門家は指摘する。

 

 「脱原発」から「自然エネルギー」の活用へと、エネルギー政策の大転換をしなければならないときに、

「核燃料サイクル」は上記の流れに逆行する流れではないか。使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す

再処理事業も根本的に見直さなければならない。

 

 脱原発を本気で考えるなら、「核燃サイクル」問題は避けて通ることはできない。

 

 即時「廃炉」とは言わないが、「原発」はいらない。

 未来は「原発」を必要としていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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