この東京大学・児玉教授の参考人説明を見て、今まで新聞やテレビで得ていた福島原発事故の知識はぬるかったなと思った。総量という概念が体に染み渡って来た。
台風や、地震や、自然災害が起こるたび、その規模(物理的に被害の及ぶ範囲)の大きさに驚く。なんという自然の脅威、パワーかと。
しかし、人間もついに自然レベルの大規模災害を引き起こしてしまったのだ。人間の科学技術は自然規模に追いついてしまった。火事や交通事故の規模じゃない、自然レベルの圧倒的規模の災害を起こしてしまったということだ。
正常に運用してさえ、保守点検時等、他人の命を賭ける必要性があり、そのエネルギーの廃棄物は数百年後の人類にまで負の遺産として残る原発。999の命の火のような吸血エネルギーだ。
それ以上に、ひとたび事故が起これば自然レベル、人知を越えたレベルの大災害をもたらす。
自然の放射能は人体に影響がないなどと訳の分からないこと言って丸腰でウランを採掘させていた時代のエネルギーだ。最新でもなんでもない、むしろ古いエネルギーだ。
この死神エネルギーから人は、確実に手を引く必要がある。現代人の出来る最大限のスピードで。
今の日本は民主主義、資本主義の国だ。一見、みな平等、自由の国に思える。
しかしそれはまやかしだ。一部の金持ち達が、もっとも得に生きられる世界が、資本主義社会。社会主義になどしたら利権はなくなるから、徹底的に社会主義を叩いて、資本主義こそパラダイスと刷り込み続けてきたのだ。そして資本主義の不平等さに気づかれないよう、とってつけたように平等っぽく思える民主主義が庶民に与えられた。
現在は、そんな金持ちたちの利権のための世界。そしてその利権のために推進されたものの一つが原発だ。
すなわち、現在は「パンがなければチョコを食べたらいい」と言うような、“現代貴族”が政治も経済も牛耳ってる。だからいつまで経っても呑気なことしてるんだよ。
今度こそ、人々は騙されてはいけない。庶民はルイ王朝を倒す覚悟で、原発反対に臨む必要がある。
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