80年代中盤、OVA(オリジナルビデオアニメ)草創期、一般家庭のビデオ普及率が低かったせいか(ちなみにウチにはありませんでした)、早朝上映などで劇場公開されることがありました。『バース』もその一つです。
『バース』は鬼ごっこをテーマにした、金田伊功さんがアニメーションディレクターをつとめた作品で、普通のアニメの動画の何倍とか何十倍とかが使用され、とにかく動く、と言うことで話題になりました。
もちろんビデオデッキのなかった僕は、当時早朝上映に出かけました。確か今は無き“渋谷パンテオン”での上映だったと思います。朝から並びました。舞台挨拶付きでした。 ←わかりますか? 左で頭を下げているのは当時新進気鋭の声優、舞台で「腕立て伏せの矢尾と呼んで下さい」とアピールしていた矢尾一樹さん。右は今や国民的アニメの声優をつとめるベテラン、富永みーなさん。仕切の人に止められながら決死の覚悟で収めた貴重な写真です。