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比較優位の原理。

2020-03-26 | 学問
 3月26日  木曜日

 おはようございます。  ウィン・ウィン国王です。


自由経済を受け入れた現代、

経済学者がいう概念の中で最もウィンウィンな関係を築けるのが、

デービット・リカード氏が提唱した比較優位の原理であろう。

この原理は、

自由経済において個人と個人とが常に利益を上げる考えを説明している。

比較優位の原理はまた、

企業同士によるウィンウィンな関係の際の手法にも応用できる。

例えば、

利己的ジーンと利他的ミームは同じアパートの隣同士にいる。

ジーンは料理が上手で、ミームは掃除が得意なキレイ好きだ。

二人とも料理と掃除を全て片付けるのに10時間掛かるとしよう。

二人が仲良しでジーンが料理を、ミームが掃除をそれぞれ担当した場合、

二人合わせて20時間掛かっていたものが、

それぞれ5時間で料理と掃除を終えられる。

「だから、それがどうした?」 と思うかもしれないが、

これこそがウィンウィンの関係だ。

まるで魔法のように凄いことである。

考えてみてほしい。

ジーンとミームが仕事を交換することで、どちらも5時間節約できたのだ。

お互いに不快を生じることはなく、どちらも損害を被ったわけでもない。

ただ自分が得意なことを取り換えるだけで二人はどちらもハッピーだ。

勿論、個人だけの話ではない。

国と国との関係にも広く応用できること受け合いだ。

二人の間柄に、それぞれ特定の能力に秀でている場合、

仕事を専門化することで利益がもたらされる。

つまり、二人が仲良く得意なことをやる方が良いということになる。

この際、短所のことなど忘れて、長所の上に己を築けだ。

もし仮に、二人とも料理が得意で掃除が苦手だとしても、

仕事を交換することで、やはり得をすることになる。

利益のためなら多少仲が悪くても、

協力した方が早く片付くに決まっているからだ。

問題なのは、ミームが働き者に対して、

ジーンが怠け者の場合、困った問題が生じるように、

比較優位の原理にせよ、コミュニケーション能力にせよ、

二人の利益が成立するか否かはシェアして試すのが解りやすい。

なぜなら、

二人の能力が等しくてかつ、

その比率にあると考えられるからである。

それは利得をめぐってせめぎ合う

損得感情がゲーム理論経済の基礎だからだ。

アダム・スミスが話すように、

肉屋の主人が毎日仕事に出かけるのは友愛によるものではなく、

自らの利益をギリギリまで追求する結果だからだ。



   つづく。




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