TUKAさんのお中元

私は今回こそ、TUKAさんに言おうと思っていた。

何を言うかと言うと「お中元は別のものにしてくれ」と言うことである。
前にも書いたがTUKAさんの持ってくるお菓子は有名店の高い菓子なのだが、割りに甘すぎるのと、同じお菓子があと２軒から来るので、うちの会社ではみんな飽きていつも余っている。nanuさんも「次回は別のものにしてもらおう」と言ってるくせに、本人を目の当たりにしてはなかなか言ってくれないのである。

そういうことを言う事は失礼かもしれないが、TUKAさんの性格（Ｏ型で割りと鈍感）を考えても、言わないでズルズル同じお菓子を買ってもらうより、はっきり人気ないことを言ってあげたほうが、双方にとって有益なことではないかと私は考えた。だから、そのチャンスを虎視眈々と狙っていたのである。

そしてそれは今日訪れた。
社長が来客が現れて社長室に入るや否や、TUKAさんが帰ろうとするので、寄って行き、「TUKAさん、お中元これから買うのなら今度は別のものにしてください。よそからも同じお菓子が来るんです。」と言った。

TUKAさん、めげることもなく淡々と「それでは何がいいですかねぇ」等と言うので（やはりこの男はそんなことで落ち込むような細い神経の持ち主ではない。）、自分の好きなものを言うのもはばかれるので、「社長がもって帰りそうなものがいいですよ。」と私は言った。

「お菓子だと、ここで開けてみんなで食べておしまいでしょ。」と私は言い、社長がもって帰れるようなものなら、家に持って帰って「おぉ、TUKAがこんなものを送ってくれたのか。」と思うでしょ、それぐらいアピールしなくちゃ、と説明した。

TUKAさんは「それでは何がいいのかな、ビールがいいですかね」等とクソ真面目に言うので、「ビールもここでみんなにバラまいて終わってしまうので、社長がもって帰るような珍しいものの方がインパクトがあるんじゃないですか？」と言った。（私自身は別にビールでも本当は良かったのだが。。）

TUKAさんは「今日これからお中元を頼むつもりだったんです。丁度よかった。」等と言い・・・・果たして今年は何を選んでくるのだろうか。。。洗剤とか風呂の素みたいなものが無難で社長が持って帰って使うような気がするが。。。。そこまでは分からないので言わなかった。

Ａさんにその話をすると、「よくそんな図々しいこと言えたね」と言い、「自分が贈ったものをそんなこと言われたら・・」と呆れて言うが、私だってＡさんのような人にはそんな事を言わないだろう。。。

さて、あれからTUKAさんは何を選んだのだろう。会社に届くのが楽しみだ。(^o^)