きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

シュールです

2011-07-12 | 今の会社
社長がTUKAさんに何かささやいて、二人で出て行ったので、「どうしたんですか?」と課長に尋ねると、「社長の新しいバイクを見に行ったんだよ。」と言う。

私もへぇ~と思いながら、聞いてしまった以上は的な感じで、二人の後をついていくと「何だお前は?」と言う社長の視線を感じたので、「私もバイクを見ようと思ったんです。」と答えた。あぁそうなの的な感じで私も一緒に歩いて数分、こんな所にあったんですか?的なシャッターを開けるとジャジャンーとバイクが登場した。

「すごいですねぇ~」とTUKAさんと私は感動しました的にたたずんでいると、社長は「老眼で鍵穴もよく見えないんだよな」と少々テレ交じりに鍵をさして、シャッターの外に運び出すも、とてもバイクは重く、「結構コレ重いんだよ」と解説しながら、よっこらしょ、よっこらしょ的な感じで運び出した。

そして、バイクに取りつけられたバックみたいなものに、荷物をしまいこんで、お気に入りのサングラスの上に選び抜かれたヘルメットをかぶって、「まだ初めてみたいなもんなんだ」と説明しながらよっこいしょと両手いっぱいにまたがり、バブーバブバブとエンジンをふかして、それじゃぁなと走り去って行った。

私とTUKAさんは「はぁー・・・・・。」的な感じで見送って(お互いそれほど親しい距離に無いので無難な感想を述べながら)また戻って行った。


半年ぐらい前だったか、私は夜突然YKさんから「ドライブに行きましょう」と電話が掛かってきて、私は愛車モコでYKさんを迎えに行き、YKさんの言われるがまま、夜にグルグルと人里離れたような道でモコを走らせた事があって、その時にどなただか忘れたけれど「それはシュールです!」とコメントされた方がおられて、そのシュールと言う単語をいつか自分で使ってみたいものだと思っていたが。

何故だ?何故だ?何故なんだ?

何故こんな炎天下のカンカン照りの下、社長は自ら汗だくでバイクを走らせるのか?!
大金持ちで冷房のきいた車が他にあるのに、何故!!

用をなした後に、ボディは火傷をするほど暑くはならないのか!
何故?
分からない、分からない。

これをシュールを呼ばずに何と呼ぶ?


やがて10分ぐらい後、「sakeさんに社長から電話があったよ」と言うので、掛け直してみると「sake君、さっきの所にバイクの鍵が落ちてないか見てきて」と言う。

私はTUKAさんに「あのシャッターは私でも開けられますか?」と尋ねると、即効飛び出し、走り、行ってみると、たしかに鍵が落ちていて、「ありましたよ」と言うと「それじゃそれ持ってきて」と言うので、車で出て行った。

こう言う時に限って、車も渋滞で進まず私はイライラしながら、慌てて車を出したので、いつも持ち歩いている地図を会社に置いてきてしまうわ、行き先の場所はだいたい分かっていたけれど、私は表通りでそこの隣近所の位置を確認しないで、裏道に入ったらどこだか分からなくなるぐらいの方向音痴だったので(だから地図が必要なんだよ!)、少々不安だった。

しかし、こんな炎天下に社長を待たせるわけには行かないから、一か八かでいっきに裏道に入った所、予想通りに分からなくて、しかも一本道を間違えてしまい端まで来てしまって、アレレどうしようと思いながら進んでいるうちに、もっと細いギリギリモコが通れるぐらいの道がみつかって、ここかな?と覗いてみると、社長が立っていた。

遅くなって「すみませんすみません」と言いながら窓を開けると、それより「わりぃ。落してたよ。」と社長は鍵を受け取ってじゃぁな、と言う。

本当だったら、自分こそ熱いバイクにまたがってあげて、社長こそ涼しい車でお帰りくださいと言いたい所だったが、そんなデカいバイクに乗れる訳でもなく、社長もそんな事を望む訳がない。


しかし、もうそんな事はどうでも良くなった。

今の私のもっとシュールなことは、たった今、弁当を忘れた事に気づいた事。(朝ギリギリで炒めたカレーピラフ)
くっそう~~(涙目)