きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

伝説のヒーロー?

2008-11-04 | 息子keke
妹の仲の良いお母さん友達の息子さんが、kekeが昔いた少年野球チームに入っているそうだ。
昨日、久しぶりに実家で缶ビールを飲んでると、妹が言った。

「Oさんって知ってる?」
「あぁ、(息子が)kekeの一つ下で同じチームに入ってたんだよ。中学の野球部も一緒でね。」
「私の友達がOさんに少年野球の話をしたんだって。そしたら、Oさんは『こんな子がいたよ』って話をして、その子は小さい頃から真面目に野球をやってて、レギュラーにはなれなくても、真面目に野球をしててね、中学に入っても3年間野球部を続けて頑張ってたんだって・・・(それはお宅の)甥っ子のkekeクンのことじゃない?!・・って友達が言うの。」
「あぁ。。あの時のメンツで、小さいうちからやってて下手くそでレギュラーになれなくてどんどん下ろされて更に中学3年間野球を続けていたのは、あの子かも。」
「知らない所で褒められてて、巡り巡って耳に入るなんてうれしいね。。」
「・・・でもさ、どうしてkekeのことをそのお友達は知ってるの?」

と言うと、妹はちょっとごまかしながら無難に話をまとめた。


私の想像によると、こうである。
その妹のお友達の息子さんは、少年野球チームに入ったものの、あまり運動が上手ではなく、なかなかレギュラーになれなかった。そして悩んでいる所に妹が「私の甥っ子もこうだったのよ」と言う話をして励ました・・・のではなかろうか。
 
まぁそれでも、知らない所で自分の息子が褒められているのは悪い気がしない。
鼻高々である。


私はkekeが5年、6年と学年が上がるたびに、野球を見に行かなくなった。
いつもベンチに居るままで、試合に出られなかったからである。

ある日、野球の試合を見に行くと、一生懸命ボールを拾いに行ったり、汚れたボールを磨いているkekeの姿があった。
同級生はみんなレギュラーで試合に出ているのに。。。
 
そんなkekeの姿がとても誇りだったのに、それでもkekeが試合に出れたらな、と思ってしまう自分が情けなくて、だんだん見に行くのがイヤになった。
kekeだって、本当は私の前では試合に出ている自分を見せたかったはずだから。

私がそれを楽しみにしている事を知っているから。
 
試合に出れる子を持つお母さんは、そんな気持が分からない。
一生懸命、チームとわが子の応援をしている。
そんなんにも気持的について行けなくなった。
 

中学の時も遠まわしに「野球部より他はどうよ?」と言った。
レギュラーになれないだろうことは想像ついていたし、今度は後輩からも抜かされるだろう事を私は怖れたのである。大事な思春期にそんな事で凹む必要は無いと。
でも卓球部はなかったから、kekeは野球を選んで、3年間通した。
 
口には出さないけれど、自慢だ。
野球が上手で試合に出れる子が3年間続けられるのは当たり前。
そうじゃないから偉いのだ。
朝練も毎日だったし、休日は試合だ。
私はとうとう試合には見に行かなかったがな。

でも、みんながそう思っていたんだよ。
そんな環境で野球ができて、幸せだったね、うちら。