斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

ベリット・オース 「支配者が使う5つの手口」

2018-09-23 23:59:49 | 世界のニュース
タイトルは3年前の三井マリ子さんからのメールです。

普段のニセコ町議会にそっくり当てはまることに再三気づかされ、手元に
あるノルウェイ―を変えた「髭のノラ」P85~99を再読してみました。
「クオータ制」の歴史についても再認識しました。

「クオータ制」については広報ニセコ2009年1月号p.11
「ご存知ですか『クオータ制』」と題して「みんなのページ」に
掲載しています。お読みいただけたら幸いです。

「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」2018年5月23日公布
はこのクオータ制を基に制定されたと言えます。

<国連の女性差別撤廃委員会の調査結果によると、人類の自然の発展・
発達・歴史の流れに任せていくと、地球上のあらゆる国々で男女平等
が実現するのは475年後になると推定されています。>

まだ「クオータ制」について知らない政治家:首長、議員も多いように
思います。また異状にまで反発して侮辱する議員もいます。
以下は三井マリ子さんのメールからのメッセージです。(一部割愛しています)

ベリット・オースはノルウェー左派社会党の初代党首で、社会心理学者。
1928年生まれ。ベリット・オースは日本とも無縁ではない。「クオータ制」
を女性政治家増に活用した世界初の政治家だからだ。今でこそ、クオータ制は
、国連やEUなど国際機関の文書に取り入れられ、世界の多くの国で導入され
ているが、すべては、ベリット・オースの闘いから始まった。その意味で、
日本でクオータ制を広めてきた人たちはみな、彼女の恩恵を受けていると言える。

ノルウェーで、クオータ制が政党綱領に明記されたのは、1973年。
政党名は「民主社会党」。党首はベリット・オース。
ノルウェー初の女性党首だった。彼女は、他の小政党と統一リストをつくって、
1973年秋の国政選挙で大勝利をあげた。
1975年、民主社会党は左派社会党に吸収され、国会議員ベリット・オースは
初代党首となった。その後、他の政党も、クオータ制をとりいれるようになり、
ノルウェーは世界トップクラスの女性議員率の国となっていった。

さて、党首として政党内にクオータ制を根づかせた政治家ベリット・オースには、
もう1つの顔がある。女性の心理の奥深くに巣くっている「自信のなさ」の根源を
外に出してみせる心理学者の顔だ。その有名な講和が「支配者が使う5つの手口」。
英語でThe five master suppression techiniques. 

今や、世界中の言語に訳されて、無数の女性たちに、眠れる力をふるいたたせ、
発言する力を持たせている。日本でも、「支配者が使う5つの手口」の全訳を
読むことができる(『ノルウェーを変えた髭のノラ』明石書店 p85~p99)。
セクハラやパワハラにどうファイトバックするかの極意がつまっている。
女性だけではなく、不当に貶められている男性にも役立つ。
そう、男女平等度世界101位というスキャンダル解消には、最適の教材だ。

ノルウェーを変えた「髭のノラ」~男女平等社会はこうしてできた~ 
三井マリ子著 2010年4月発行。
 
三井マリ子さんには2010年8月10日(火)ニセコ町民センターで講演と
シンポジウムを開催して頂きました。

講演 三井マリ子さん「世界一住みやすい国ノルウェイ―」
シンポジウム 「女性議員が増えて町はこう変わる」
倶知安、蘭越、留寿都から当時現職の女性議員の方々にパネリストになって
議会の様子をディスカッションして頂きました。



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